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Wartime Karriere9 ページ11

「っ!放せ!」

エルヴィンの声により、兵がリヴァイの周りを取り囲む。いつまでも離れないAにしびれを切らした兵士がAを無理やり放そうとした。兵士の手を振りほどいた反動で仮面が飛び、フードが脱げる。

「あっ…」

それでも構わないというように兵士はAを引きずって放す。その間にリヴァイたちは地上へとつながる階段に連れて行かれた。はっと意識を戻した時、イザベルが笑ってこう叫んだ。

「A!またうまいもん作ってくれよな!」

その声を筆頭にファーランも叫ぶ。

「俺たちは、そんなやわじゃねぇよ!」

一言一言が聞こえるたびに、Aの目に涙が溜まる。最後にリヴァイが、叫びもせずそして、声も出さずに口パクでこう言った。

『か な ら ず む か え に く る』

その言葉が分かった時、Aは崩れ落ちるように地にへたり込んだ。それでも―――

(でも、もう止めたりはしない。リヴァイと約束したから)

リヴァイが見えなくなるまで、涙をこらえた。それでも、見えなくなると同時に堪えていた何かが崩れ、涙があふれてきた。Aが今まで救ってきた住民が、Aの声を聴いて寄ってきた。

「Aさん…だいじょうぶ?」

顔を上げると、心配そうな顔をしたラウムがいた。

「あのね、これ、あげる!」

ラウムの手には、この前渡した緑色の石が握られていた。

「これ…でも」
「Aさんのおかげでリラン姉ちゃん治ったからいい!」
「…ありがとう」

ラウムから石を受け取り、頭を撫でる。そのまま家に戻って椅子に座る。

「これから…どうしよう」

考えても、やる気がでない。仕方なく寝ようと目を閉じると、リヴァイたちとの思い出がよみがえった。

『A!兄貴がなんか怒ってたぞ!」
『何かしたっけ…』
『おいA、てめぇ今日こそ許さねぇぞ』
『!?な、なんかしたか?!わりぃ!!!!」
『…ぷっ』
『クク…おもしれぇやつ』
『…ん?』
『何もしてねぇよ。お前、身寄りがねぇんだろ?来いよ』
『え?でも…』
『兄貴が来いってさ!』
『余計なこと言うんじゃねぇ』
『…っはは!っクク…』
『笑った顔は女みたいだよな、A』
『…女みたいも何も僕は女だファーラン』
『『!!!???』』
『す、すげぇ!!』
『リヴァイ…本当にいいのか?』
『…汚さなければな』
『んじゃ、お邪魔します』

(全部、大切な…思い出ったんだ)

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ミレン(プロフ) - カリンさん» ありがとうございます!頑張らせていただきます! (2017年1月25日 7時) (レス) id: b76c4cbd4b (このIDを非表示/違反報告)
カリン - 本当に楽しい作品です!頑張って下さい (2017年1月24日 23時) (レス) id: 156ef3ff5c (このIDを非表示/違反報告)
ミレン(プロフ) - お気に入りの登録してくださった皆様、ありがとうございます!決してなりすましではありません;;w心の底から目を腐らせてしまったことへのお詫びと、見てくださった感謝を申し上げたいと思います。 (2015年11月24日 23時) (レス) id: dbdaa525d4 (このIDを非表示/違反報告)
未恋ハンジ(プロフ) - ここに何かコメントおいてってくれると駄作者が犬のように喜んで駆けずり回ります☆ (2015年8月23日 16時) (レス) id: e4550b7e27 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:御煉 | 作成日時:2015年8月22日 23時

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