検索窓
今日:10 hit、昨日:1 hit、合計:16,242 hit

おい、もう一回言ってみろ ページ3

「だから、通せないと言っているだろう!此処は女子(おなご)の出入りは厳禁だ!!」

新選組の屯所の門前で、着物を着た綺麗な女と新選組隊士2名が言い争っていた。

「だから言ってるだろ?!此処は女子(おなご)は入ったら」

刹那、しびれを切らした女が、1名の隊士の頭の横にカチャリと短銃を置く。

「なっ?!」

「おい、貴様ァ!!」

銃を置かれていない隊士が女の肩を掴む、と同時に、

「うぉ!!」

女は自分の肩を掴んだ手を素早く掴み、その隊士を仰向けに地面へと叩きつけた。

不意に、

「テメェ、何してやがる」

「「副長!!」」

女は副長と呼ばれた男を不服そうにジロリと見た。そして、その男に「お前が此処の副長?名前は?」と問うた。

「新選組副長、土方歳三だ」

「ふ〜ん。じゃ、土方。こいつらに礼儀を教えておけ。礼儀っつ一モン、知らねぇみてぇだから」

何事もなかったように淡々と自分に命令してくる女に、歳三は青筋をたてて言う。

「礼儀知らずはテメェだろ。大体、餓鬼…しかも女のテメェがんな物騒なもん持ってんじゃねぇ」

「おい、もう1回言ってみろ」

「あぁ?」

急に低くなった女の声。そして、平隊士くらいなら気絶しそうな殺気が歳三を押した。
が、隊士2人は平然としている。
自分だけに殺気が向けられていることを悟り、歳ミは少し汗ばんだ。

「テメェ、さっさと言え。簡単だろ?さっきと同じこと言うだけなんだから」

女は、笑っていた。その笑みには、数えきれないくらいの余裕がある。

「三、数える前に言えよ?」

はい、と女数え初め

「い〜ち」

パァン。

数え初めなかった。
あの銃を撃ったからだ。

弾丸は、歳三の足元の近くの地面に当たっていた。

歳三は驚くよりも、怖がるよりも、関心するよりも前に、こう言っていた。

「二と三は?!」

年下上司→←夢主設定



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.6/10 (52 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
38人がお気に入り
設定タグ:薄桜鬼 , 銀魂パロ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

まゆ - 面白かったです^_^楽しくて、ずっと笑ってました^_^続きが、すごく気になります^_^これからも、頑張って下さい^_^ (2018年11月20日 8時) (レス) id: 161c6e3e4c (このIDを非表示/違反報告)
明日菜(プロフ) - リクで銀魂の無人島パロお願いします♪ タイトル忘れたwww (2017年8月15日 14時) (レス) id: 487437d708 (このIDを非表示/違反報告)
土藤田菜摘美(プロフ) - 雪姫さん» ありがとうございます!!吹いてしまったのですかwそれはなんともうれしいお言葉です。 (2014年11月21日 22時) (レス) id: c3a62b29ad (このIDを非表示/違反報告)
土藤田菜摘美(プロフ) - 夏分花弥さん» ありがとうございます!!笑えますか?!それは良かったです。 (2014年11月21日 22時) (レス) id: c3a62b29ad (このIDを非表示/違反報告)
雪姫 - めっちゃおもろいやんwwwwwwふいてもーたやないかwwwwwwwwwwwwwwこれからもがんばってぇなw(p^-^)p (2014年11月12日 19時) (レス) id: 7213ef3c6f (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:雪桜 又 菜摘美 | 作者ホームページ:http://nekomoti  
作成日時:2014年3月19日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。