23.対面※誤字修正済み ページ4
〜とある都内の焼肉店にて〜
「いや〜、それにしても遅いっスね、
赤司っち」
「緑間、おめー赤司と大学同じだろ?
なんか聞いてねーの?」
「知らん。……ただ、
思い当たることはあるが」
「ふーん……。
そんなことより焼肉まだ??」
「全員が揃わないと焼肉は来ませんよ、紫原くん」
焼肉店の個室には、
カラフルな頭が揃っていた。
そんな中、桃井さつきは1人、チラチラと
時計を見ては首を傾げていた。
「(Aちゃん……)」
その時、
「待たせたな」
「……!」
赤司征十郎と、その後にもう一人。
「お、お久しぶりです……」
キセキの世代たちが、一瞬固まった。
その直後、お互いに顔を見合わせると、
「おかえりなさい、藍川さん」
嬉しいような、困ったような表情で、
藍川 Aを出迎えた。
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「……緑間、今日は何持ってんだよ」
「見れば分かるだろう。
乾燥剤だ」
「何を持っているかは分かっても、
なぜ持っているかは理解できないッスね」
「失礼な!これはおは朝の……」
「緑間くんはおは朝が無くなったら
どうなるんでしょうね」
「……」
__________あれ。
皆、こんなに仲が良かったっけ?
もっとも、私が知るのは中3までの彼らだけど。
「……Aちゃん、Aちゃん」
「さつきちゃん……」
私が固まっていると、
それに気づいたさつきちゃんが声を掛けてくれた。
「心配しなくても、もう皆は大丈夫だよ」
「……!」
さつきちゃんは、笑顔だ。
「……そうなんだ」
ああ、そうか。
私のいない所で、皆はもう和解していたんだ。
さつきちゃんは、
バスケ部から……征くんから逃げ出してしまった
私とは違った。
しっかり皆を見つめて、
信じて、寄り添っていたんだね。
……おかしいな。
目頭が、熱くなってきた。
「……? 藍川?」
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アップルミント - めっちゃ面白い!!!! 私も、弱ヤンデレ(←何か弱酸性○オレみたい…)の赤司くんの小説書いてるんですよ!? やっぱり、赤司くんは格好いいですね! 大変だと思いますが、更新、頑張ってください! (2016年9月27日 16時) (レス) id: b3db92abd7 (このIDを非表示/違反報告)
そらまめ - 面白くてとてもいいと思います! 更新頑張ってください! (2016年8月15日 1時) (レス) id: f52402c866 (このIDを非表示/違反報告)
桜兎 - とても面白いです。更新宜しくお願いします! (2016年8月10日 21時) (レス) id: 18143e7d71 (このIDを非表示/違反報告)
テツナ - 初めて見ましたけどこういう赤司くんもいいですね! (2016年7月26日 15時) (レス) id: 1ce5f9d6f9 (このIDを非表示/違反報告)
椿 - やっぱり、いつ見ても面白いです! (2016年7月22日 16時) (レス) id: 6ddfbdbf33 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:詩夏 | 作成日時:2016年5月22日 11時