第338夜 ページ19
ーAsideー
というわけで、十六夜の部屋にやってきて事情を説明した。
「…なるほど。
…まぁAの予想通り、核が変わったことによるものだろうな」
とのことだった。
「やっぱりそっか〜。
…てことは、僕は風雅とエリオハプトとバルバットの三種類の剣術を使えるってことになるのか!」
凄い、なんかかっこよくない?←
と思っていると、後ろで話を聞いていたシャルがハッと吹き出した。
「ちゃんと訓練を受ければ、だがな。
さっき剣を交えて確かに驚きはしたが、あくまで一部の型を知ってるってだけだぞ。
それ以外は素人が見様見真似でやってるようにしか見えなかったぜ」
「えっ、そうなの…」
なんだ…、シャルがあんまりにも不思議そうな顔で見てたもんだから使いこなせてるのかと思った…。
「それはそうだろう。
まぁ、この男の血を丸ごと使って作った核なら話は別だろうがな」
と十六夜は意地悪な顔をしてシャルに眴をしながらそう言った。
「…お前な…」
その様子にカチンときたのか、シャルは十六夜を少し睨む。
…仲悪いよな…、シャルは何で一緒にきたんだろう。
そんなシャルの視線を気にも留めず、十六夜は話を続ける。
「核とAの体の拒絶反応の心配をしていたが、その必要はもうなさそうだな。
むしろ体の方が核に適応しようと変化しているみたいだ。
他に体の変化はないか?
俺が一番気になるのは核の中にファナリスの血が3人分入っているところなんだが」
そういえばそうだ。
僕の核にはモルジアナ、マスルール、陽炎の3人分の血が入ってる。
…てことは僕もそのうちあんなふうに動けるように…?
「…嬉しそうだな」
ファナリスのような身体能力が身につくのでは、と考えていると、十六夜は呆れ顔で僕を見た。
「そうなるなら嬉しいな。
強い方がいいし、シンの役に立てるでしょ?」
僕もう魔法使えないからさ!」
そういうと、十六夜は少し間を置いて軽く息を吐き、
「あの男がそれを望んでるとは思えないけどな」
と小声で呟いた。
83人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
北狐(プロフ) - こたつさん» コメントありがとうございます!私のオリキャラ気に入っていただけたようで嬉しいです!笑 更新ペースはかなり遅いと思いますが、楽しんでいただければ幸いです…! (2022年2月10日 10時) (レス) id: 901e45cbed (このIDを非表示/違反報告)
こたつ - 私もシリーズ1から一気読みしました〜!!ストーリーはもちろんオリジナルキャラのみんなもとても大好きです(特にロロくんと陽炎くんめちゃめちゃどツボです)これからも主様のペースで、更新楽しみにしております! (2022年2月6日 1時) (レス) @page22 id: b04bd0b3fd (このIDを非表示/違反報告)
北狐(プロフ) - サオリさん» コメントありがとうございます!時間がなかなか作れず更新できなくて申し訳ないです…。でも楽しんでいただけるよう頑張ります! (2022年1月6日 14時) (レス) id: 901e45cbed (このIDを非表示/違反報告)
サオリ - 1つ目から一気読みしちゃいました!!面白いです!!更新が遅いとか関係ないです!!ずっと見てます!!応援していますので!! (2022年1月5日 7時) (レス) @page21 id: ee2ef4b0e7 (このIDを非表示/違反報告)
紅桜夢 - とっても面白かったです。 (2021年12月21日 16時) (レス) id: d6df4e3d64 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:北狐 | 作成日時:2021年7月11日 15時