普通科高校生、プロデュース科に転科しました。【あんスタ】 (ページ3)

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in職員室

『失礼致します。本日よりお世話になります、三柴樹りりかです。』

「あぁ、あなたが三柴樹さんですか。初めまして、声楽・ダンス担当の椚章臣です。」

『本日よりお世話になります。宜しくお願い致します。』

「礼儀正しくて何よりです。こちらが一般教養担当の佐賀美陣です。」

「よろしくな～。」

『お二人の噂は父から聞いております。アイドル時代の人気はすごかったとか。』

「お父上と言いますと？」

『私の父は、三柴樹慧と言います。』

「！そうでしたか。現役の時はお世話になりました。」

「あぁ～！そういえば、昔俺達と会ったことあるよな？レコーディングの時！」

「そういえばそんなこともありましたね。」

『すみません。あまり覚えていなくて。』

「仕方ありませんよ。昔の事ですから。」

『あの...。お願いがありまして。』

「何でしょうか。出来る限りはお応えしますよ。」

『先生方も資料をご覧になったならもうすでにご存じかと思いますが、私の過去についてです。出来るだけ内密にして頂けませんでしょうか？』

「まぁ、りりかが言うなら別にいいぞ。」

「生徒を下の名前で呼ぶのは良くないと言っているでしょう。はぁ...。そのことに関しては分かりました。」

『宜しくお願いします。......そろそろ時間ですね。』

「......そうですね。何かあったら何でも相談して下さい。」

『あの、あと一つ良いですか？』

「なんでしょう。」

『なぜ、私がプロデュース科に？』

「......それは今すぐにお応えできることではありませんが、時季に分かると思いますよ。」

『そうですか。分かりました。ありがとうございます。』

「保健室にくれば大体いるから、いつでも来いよ。」

『ありがとうございます。』

「彼があなたの担任です。」

「初めまして、三柴樹さん。B組担任の髙橋です。随分と大荷物だね。」

『実は、目立ったユニットについて調べてきたんです。』

「おぉ！感心感心！やっぱり、優等生は優秀だな！」

『優等生？』

「普通科の時、三柴樹は俺達の中ではそう呼ばれてたんだよ。」

『......嬉しい限りです。』

「じゃあ、行くか。」

『はい。』

これから始まる生活はどんなものなのだろうか。考えるだけでぞっとする。
......というか、先生方の中では優等生って呼ばれてたんだ。
授業たまに寝ていたけど←