１０． 違和感 ページ14
ネオジャパン戦翌日……
練習をぼんやりと眺めていると響木監督がスッと横に立つ。
軽く会釈をすると響木監督は練習をじっと眺める。
「……お前はこの練習を見てどう思う？」
そう問われ、もう一度練習を見る。
そういわれても、いつもと変わらない……。
眉を下げて首を傾げる。
「そうだな……、お前の兄貴の周囲の動きや反応を見てみろ」
兄ちゃんの周り……、
私が視線を向けたタイミングで丁度兄ちゃんが相手チームのボールを奪う。
どんどん上がって……緑川にパスを出す――が、取れなかった。
取れなかった…？いや、いつもなら取れてるはず。
今パスを出した時、少し戸惑ったような反応をしていた。
緑川だけじゃない、他の奴らもそうだ。
兄ちゃんにボールが回った瞬間、動きが鈍くなった。
「なん…つーか……、みんな兄ちゃんにビビってる…？」
私の返答に静かに頷く。
鬼道もそれに気づいてか、それ以降兄ちゃんにあまりボールを回さなくなった。
「このままじゃあ、久遠の思惑も上手くいくか―――」
響木監督はぼそりと呟く。
「思惑………？」
私が不思議そうに問いかけると、響木監督ははっとして
「いや、なんでもねえ、気にするな」
と誤魔化した。
せめて鬼道がもう少し兄ちゃんの動きを見てくれれば―――、
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 52人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「イナズマイレブン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
リリィ(プロフ) - Kariaさん» コメントありがとうございます、本当に嬉しくて何度も何度も読み返してはニヤニヤしてしまいました。とても励みになります！ (2022年3月29日 1時) (
レス) id: 5fb9ab7224 (このIDを非表示/違反報告)
Karia(プロフ) - この作品は、今までに見たイナイレの夢小説の中でもトップに入るぐらい好きです。素敵な作品を生み出してくれてありがとうございます！ (2022年3月26日 22時) (レス) @page5 id: 03658bccca (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：リリィ | 作成日時：2022年3月22日 16時
