#36 -解散式の夜-04 ページ39
Aside_
「おかしいと思わねぇのか？巨人から遠ざかるために巨人殺しの技術を磨くって言う仕組みをよ……」
アニに言われたことをジャンにも話すエレン。
「今更、何言ってんだ？俺のためにも、この愚策は維持されるべきだ」
「このクズ野郎が！！」
「うっせぇ！これが現実だ！」
エレンが叫びながら立ち上がると、ジャンも立ち上がり、お互い近寄ってエレンがジャンの胸ぐらを掴む。
「エレン！やめなよ！」『エレン！』
アルミンはエレンを止めようと声をかけ、私も立ち上がりエレンを止めようとするが、それよりも先にミカサが動いた。
ミカサは「やめなさい」とエレンの手を持ってジャンの服から離すと、エレンが顔を逸らした。
そんなエレンを見たジャンが急にエレンの胸ぐら掴んだ。
「ふざけんなよ！てめぇ！」
「あ？離せよ！破けちゃうだろうが！」
「服なんかどうでもいいだろうが！うらやましい！」
そんな文脈のない言葉に、エレンに嫉妬かと私は納得した。
「は？何言ってんだ？」
エレンは一瞬、考え事をしたかと思えば対人訓練の時にアニがエレンにしたように、ジャンの腕を掴むと反対の手でジャンの顎を上に押した。
そして、それと同時にジャンの足を引っ掛けると後ろに倒した。
私はアニの方をバッと見るとアニも少し驚いた様子だった。
「いってぇ。今何しやがった！」
ジャンは後頭部を押さえて体を起こした。
「お前がちんたらやってる間に痛い目に遭って学んだ格闘術だ。
楽して感情任せに生きるのが現実だって？おまえ、それでも、兵士かよ」
エレンがそう言うと、少しの間、沈黙が流れた。すると、ギィィィと音を立てて扉が開いて隙間からキース教官がこっちを見ていた。
「今しがた大きな音が聞こえたが、誰か説明してもらおうか」
ジャンとエレンはサッと素早く席についた。すると、目の前に座るミカサが手を上げて「サシャが放屁した音です」と真顔で言った。
「え！？」
サシャは驚くが、私と周りのみんなはクスクスと笑ってしまう。
「また貴様か……」
キース教官は鼻を摘んでサシャを見た。サシャを見ると凄い驚いた顔をしていた。
「少しは慎みを覚えろ」
キース教官は扉を閉めて出て行った。
「ミカサ！どういう事ですか！」
ミカサの腕を掴んで抗議していたが、ミカサがサシャの口にパンを詰め込んだらサシャは幸せそうな顔をしていた。
『サシャ、それでいいんだ……』
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すず(プロフ) - なにこのおもしろそーなの！読ませて頂きます！！ (8月9日 0時) (
レス) id: 31af31f23c (このIDを非表示/違反報告)
燈-tomo-(プロフ) - ゆくさん» コメントありがとうございます！気づけませんでした……、教えていただきありがとうございます！修正させていただきました！ (5月19日 14時) (レス) id: 565a7f0be0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆく(プロフ) - 楽しく読ませて頂いてます！#22 -絶望の中で鈍く光る-03の会話にある「奪略者よ。開拓地の移動を願ったの」の所ですが【脱落者】ではないでしょうか？？指摘が間違っていたら申し訳ないです。。 (5月19日 13時) (レス) @page25 id: 3907a8f32c (このIDを非表示/違反報告)
燈-tomo-(プロフ) - まゆさん» コメントありがとうございます！正しい内容に修正しました！ (2023年3月20日 9時) (レス) id: 565a7f0be0 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - 見させてもらってます！12話と13話が同じ内容になってます！ (2023年3月20日 9時) (レス) @page14 id: b0eae5c7d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：燈-tomo- | 作成日時：2023年1月15日 22時
