一緒にいたいから結婚するんです。2【赤司征十郎】

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そして三ヶ月後。


征十郎さんに呼び出された私は、征十郎さんの家に来ていた。




「いらっしゃい」

「こんにちは」




どうやら、新しい家が決まったようで。




「今から見に行きましょうか。征也は留守番だ」

「はい」




そう言って、征十郎さんの車で移動した。


場所は、私の職場には歩いて行けない距離ではなかった。


いや、問題はそこではない。




「……ここ、ですか？」

「ここですね」




……億ションだ。


ここ億ションだよね？


高い建物、豪華な見た目。


……え、私こんなところに住むんですか？




「ここの最上階です。エレベーターで行きましょうか」




しかも、最上階ですか。


……何というか、次元が違う。




征十郎さんと一緒に最上階まできた。


征十郎さんが鍵を開ける。


カードキーだ。


ドアにカードをかざすと、ピッと電子音がして、扉の開く音がする。


中に入ると、見た目通りのとても綺麗な内装。


白で統一された部屋。


何もない。




「家具や必要なものは、Aさんと選ぼうと思いまして」

「あ、そんな……」

「一緒に住むんですから、Aさんの意見も大切でしょう？」




こういうところ、本当に紳士的。

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