一緒にいたいから結婚するんです。2【赤司征十郎】

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あの後、いつぐらいに引っ越すだとか、どんなところがいいかとか、軽く話し合って今まで送ってもらった。

まぁ、質問にはどこでもいいとしか答えられなかった。


私が何をするわけでもないのに、意見を言うのは申し訳ないから。




「……疲れた」




何か今日は疲れた。


珍しく緊張したからかな？


でももう征臣さんにあっても緊張しない自信がある。


征十郎さんと似ているからか、安心感も多少ある。




「……三ヶ月後、か」




三ヶ月後に、引越しをすると決まった。


場所は征十郎さんたちに任せた。


だから、どこに引っ越すかは全くわからない。


取りあえず、私の職場には近いところにしてくれるらしい。


私は車の免許証も自転車も持っていないから、徒歩で通勤していた。


そのことを征十郎さんは考慮して、徒歩で行ける距離にしてくれた。


そういうところ、本当に紳士的だと思う。


私なんかが彼女でよかったんだろうか？


征十郎さん、きっと……というか絶対モテるだろうし……。




「私なんかより、美人な人や優しい人はたくさんいると思うけど……」




なぜ私なんかを選んだのか、それは全くわからないけど、私なんかを好きになってくれた人がいるということはすごいことだと思う。


だから、征十郎さんには感謝しないといけないな。




「……楽しみ、だな」




少しだけ、三ヶ月後が楽しみだ。

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