Another �� ページ48
遠くで白河くんにチョコを渡している京華ちゃんは、今にも心臓が爆発しそうなのだろう。
遠くからでも分かってしまうほど、顔が真っ赤。
白河くんもちょっと赤い。
「憧れるリア充だ…」
リア充のカリスマかよ、と思ってしまう程に全てが美しいのだ。どこまでも透き通っているような感じがして、まさにそれは理想形。
類まれな美しさ、と言っても良いと思う。
さて私はというと、まだ隅っこでぐだぐだしていた。
鳴ちゃんの周りにいた女の子は殆ど去っていったというのに、元からの性格の所為なのか尻込みしてしまっている、そんな有り様。
積極性がない系女子。私にぴったり過ぎる称号である。
もうそろそろ行こうかな？どうしようかな？
そう思って手の中に入っている小さな箱を見た瞬間に、「あき！」と頭上から降ってくる声。
もしや…と思って顔を上げると、そこには予想通り鳴ちゃんが居た。
「なーにしてんのっ」
「…うわ、チョコいっぱい……」
「なんでドン引きするの？！」
彼の腕の中のチョコを見て、思わずドン引き。
1人で食べ切れなさそうな量のチョコを持っているんだもの。それはドン引きしちゃう。
きっと5キロくらいは太ってしまいそう。
そしたら鳴ちゃん、どうなってしまうのだろう。
「ねぇ、あき？」
「は、はい？」
「さっきからずっとそこに居たけど、何かあるの？」
ニヤニヤと笑う彼。
見透かしているのに、敢えて知らないふうを装っている。
「何って、何が？」
「その箱。それ何？」
「む、知ってるくせに！」
「え〜、俺知らないし！」
何を返しても、やはりこの人には敵わないと悟った。どのように足掻いたって、最終的には言わなければならないのだろう。確実に。
それなら、それなら言ってあげようじゃないか。
恥ずかしくてたまらないけれども、喜んでもらえるのなら。
すぅっと息を吸って、大きく吐いた。
「バレンタインのチョコ、あげる」
ぶっきらぼうに、不機嫌気味に。
今のこの気持ちを繕う気は無かった。
彼に嘘はつけないし、嘘をつく理由も無いから。
「ありがと〜う！！！」
「んぐっ…？！お、ぐるじい…」
窒息死しそうな程のハグに狼狽えつつも、ちゃんと本人にチョコを渡した。
少し。いや、かなり嬉しかったことは私だけの秘密。
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希望(プロフ) - コジパンさん» ありがとうございます、全く更新出来てなくてごめんなさい|ω･`) (2015年7月1日 16時) (
レス) id: b0e2c90b13 (このIDを非表示/違反報告)
コジパン - 頑張ってください (2015年7月1日 6時) (レス) id: abdad3be03 (このIDを非表示/違反報告)
希望(プロフ) - コジパンさん» ありがとうございます！ちゃんと鳴ちゃんおちなので大丈夫ですよ！物語の展開はここからです(´∀｀*) (2015年5月3日 18時) (レス) id: b0e2c90b13 (このIDを非表示/違反報告)
コジパン - え・・・鳴違う子の方にいっちゃうの↓ すいません鳴大好きなものでして、いつも楽しみにしています！ 続き楽しみです。頑張ってください！ (2015年5月3日 18時) (レス) id: abdad3be03 (このIDを非表示/違反報告)
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