Another �� ページ45
最近2人を見て思う事。
どうしても比べてしまう事。
「京華ちゃんと白河くんを見てたらさ、何か私達って子供過ぎないかなって」
「あきはずーっと子供のままだと思ってたのに？脳内お子さまなのに？」
「…鳴ちゃんだって人の事言えないじゃん」
恋愛小説でよく見るのは、ロマンが溢れた愛というもの。
それをどう形容すべきなのかは分からないけど、私達は該当していない事は分かる。
子供っぽい付き合い。言い合いをしたりちょっとだけ手を繋いだりというだけ。
京華ちゃんと白河くんが手を繋いだらどうだろうか。
それだけで大人っぽさを感じられる。
なら、何処が違うのだろうか。
2人を見ている度に、羨ましさが込み上げる。
誰も居ない公園の、ブランコで。
ゆっくりと往復しながら、真っ赤な夕焼けを見上げていた。
何処かから、豆腐屋さんの奏でる独特なメロディーが聞こえてくる。
「ねぇ、私達って何だろう？」
「何って…恋人」
「なんかちょっと嫌だな」
「は？！何言ってんの！前なんて顔真っ赤にして『好き』って言ってたのに、ツンデレなのあきは！」
「ツンデレとかヤンデレとか何でもいいじゃん！」
ほら、また言い合い。
なんで毎回こうなるのだろう。
この言い合いが嫌という訳ではないが、疑問をどうしても抱いてしまう。
疑問を抱くとともに、何処か寂しいような感じもするのだ。
前、京華ちゃんに言ったことがある。
『白河くんと京華ちゃんって、真っ直ぐな恋愛って感じで羨ましい』と。
それを突然言われた彼女は、顔を真っ赤にしていたけれども。あの後確か、なんで私達とは違うの？と訊いたんだっけ。
彼女はこう言った。
『違いは分からないけど…でも、誰かと自分を比べる必要なんて無いと思いますよ。無理に変わろうとしなくてもいいし』
京華ちゃんの言った事は、全くの正論であった。
あの時の私はいまいち納得出来なかったけど、今なら少しは分かる気がする。
恋愛の形というものは、結局個性と同じなのだと。
だから、無理やり変えようとしなくてもいいし、比較しなくてもいい。
「やっぱ…このままで居るのが1番良いのかもしれないね」
鳴ちゃんは、夕景を眺めながら小さく頷いた。
私は、思った事を淡々と言う。
「どんなに恋愛の形が違ったとしても、好きって事には変わりないよね」
大人っぽい雰囲気でも、馬鹿みたいに言い合いをしていても。
『好き』という気持ちは皆同じなんだよ。
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希望(プロフ) - コジパンさん» ありがとうございます、全く更新出来てなくてごめんなさい|ω･`) (2015年7月1日 16時) (
レス) id: b0e2c90b13 (このIDを非表示/違反報告)
コジパン - 頑張ってください (2015年7月1日 6時) (レス) id: abdad3be03 (このIDを非表示/違反報告)
希望(プロフ) - コジパンさん» ありがとうございます！ちゃんと鳴ちゃんおちなので大丈夫ですよ！物語の展開はここからです(´∀｀*) (2015年5月3日 18時) (レス) id: b0e2c90b13 (このIDを非表示/違反報告)
コジパン - え・・・鳴違う子の方にいっちゃうの↓ すいません鳴大好きなものでして、いつも楽しみにしています！ 続き楽しみです。頑張ってください！ (2015年5月3日 18時) (レス) id: abdad3be03 (このIDを非表示/違反報告)
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