23.真実 ページ24
この2人、リア充？
そんな疑問が頭をよぎった。
先日の一件。2人のやりとり。
どう考えても、リアルが充実しているアレとしか思えない。
と考えていると、日奏ちゃんが口を開いた。
「ぶっは！京華におもっくそフラレた癖に！」
「え？」
日奏ちゃんはケラケラと笑った。
「鳴ちゃんがリア充とか…なんか想像出来ないって」
「もう…それは忘れてください…」
思い出したくないといった表情をする、京華ちゃん。
それは紛れもなく、本当の事だと悟った。
「え…っと…？」
「坊やに彼女はまだ早いってな」
訪れる沈黙。
唖然とした表情をしているであろう、今の私。
それじゃあ、今までのあれって…。
「勘違いだったのか…」
一気に疲れが増した気がした。
ここまでアホみたいな勘違いをして、挙句家族を率いて暴れてしまったのか。
嗚呼、馬鹿。
「あらびっくり。そこまで噂が流れていたんだね〜」
日奏ちゃんが意地悪く笑うと、成宮くんと京華ちゃんは気まずそうに俯いた。
「あ、うん…」
苦笑いをして、誤魔化した。
でも…予想外だった。
京華ちゃんと成宮くんなら釣り合うと思っていたのに。
そう考えていると、ズキンと胸が痛くなった。
「そういえば…」
成宮くんは話題を変え、私の顔を覗き込んだ。
「一ノ瀬さん、髪切ったんだね！」
ドキリ。
これはさっきの痛みと違う。
「うん…」
「そっちも似合ってんじゃん！」
「えっと…」
その言葉にドキリとして戸惑っていると、成宮くんは綺麗な笑顔をして言った。
「全然元気そうじゃん、良かった〜！」
「…うん」
自然と笑顔が零れて、心が温かい。
成宮くんの笑顔は不思議だ。
なんでだかは分からないけど、たくさん元気を貰えるような感じがする。
「せやね。言うタイミングが掴めなかったけど…ショートもいいじゃない！」
「髪…サラサラです」
京華ちゃんの長い指が、私の茶色い髪を梳いていく。
一度も引っかかる事無く、するりと指から流れ落ちた。
…京華ちゃんも同じだと思うんだけど。
でも照れくささからなのか、緊張からなのか。
先程まであった不安は、すうっと心から消え去っていった。
結論づけると、全ては私の勘違いだったという事だった。
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希望(プロフ) - コジパンさん» ありがとうございます、全く更新出来てなくてごめんなさい|ω･`) (2015年7月1日 16時) (
レス) id: b0e2c90b13 (このIDを非表示/違反報告)
コジパン - 頑張ってください (2015年7月1日 6時) (レス) id: abdad3be03 (このIDを非表示/違反報告)
希望(プロフ) - コジパンさん» ありがとうございます！ちゃんと鳴ちゃんおちなので大丈夫ですよ！物語の展開はここからです(´∀｀*) (2015年5月3日 18時) (レス) id: b0e2c90b13 (このIDを非表示/違反報告)
コジパン - え・・・鳴違う子の方にいっちゃうの↓ すいません鳴大好きなものでして、いつも楽しみにしています！ 続き楽しみです。頑張ってください！ (2015年5月3日 18時) (レス) id: abdad3be03 (このIDを非表示/違反報告)
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