19.苦痛 ページ20
「じゃあ1回付けるから、目ェ開けてて」
「…はい…!」
担当医さん(男)の手が伸びてきて…。
「っ……!!……?!………」
コンタクトを付けられて、久しぶりに見た世界が広がってきた。
メガネのフチもなく、はっきりとした視界。
こんなに景色が見えるのは、何時ぶりだろう。
「じゃあ、一ノ瀬さん。今度は自分で付けてみようか」
「…??!!!!」
いろいろと説明を頂いて、コンタクトを眼球に。
怖い。痛そう。無理。
眼球の裏に入っちゃったら……!!!!
「だ、大丈夫…?」
「うああああ…」
人差し指にコンタクトレンズを乗せて、中指と親指で瞼を開き…。
それが丸みに触れた途端、水の中に入ったような感覚になる。
それと共に、眼球に触れる事に対しての恐怖が消えていった。
ー
「そーぐっど☆」
「いえす☆」
「…」
もう、何も言えない。
「いめちぇんしたわねっ☆」
「わねっ☆」
「ちょっと君達やめて?」
「お姉さんびっくりよ☆」
「そーよ☆」
「いい加減人間に戻って!!!」
「ビクッ☆」
「…ビク…☆」
手に負えない2人はさておき、問題は週明けの学校だ。
イメチェンというイベント恒例の、「あ、変わったね!髪切った?」など。
私はそれが苦手で、出来れば言わないで欲しいなと思っていた。
でも…成宮くん、気付くかな?
【以下、脳内シナリオ↓】
ガラっ
「お、おはよう…」
「あ、一ノ瀬さんおはよ…ってなんかイメージ変わったね!」
「そうかな?ちょっとだけ自分を変えてみようとしたんだけど…」
「似合ってるよ」
「っ…」
…
いやいやいやいやいやいや、違う!!!
成宮くんはこんなナンパするような性格じゃないと思う!!!
頭をかかえながら、1人悶々としていた。
それを不思議そうに眺める見知らぬ子どもと、さらとお母さん。
「どうしたの?」
「いや、何でもないよ?!さらみたいに妄想していた訳ではなくて…」
「あ、そだそだ。本屋いこー」
「あー、忘れてタワー」
「そうそう。美少女がわんさか載ってるグラビアを…」
「でも京華ちゃんの方が美人だけどね」と言いながら歩き出す妹。同い年じゃないでしょ…?
…やっぱり、期待はしない方がいいかな。
66人がお気に入り
「アニメ」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
希望(プロフ) - コジパンさん» ありがとうございます、全く更新出来てなくてごめんなさい|ω・`) (2015年7月1日 16時) (レス) id: b0e2c90b13 (このIDを非表示/違反報告)
コジパン - 頑張ってください (2015年7月1日 6時) (レス) id: abdad3be03 (このIDを非表示/違反報告)
希望(プロフ) - コジパンさん» ありがとうございます!ちゃんと鳴ちゃんおちなので大丈夫ですよ!物語の展開はここからです(´∀`*) (2015年5月3日 18時) (レス) id: b0e2c90b13 (このIDを非表示/違反報告)
コジパン - え・・・鳴違う子の方にいっちゃうの↓ すいません鳴大好きなものでして、いつも楽しみにしています! 続き楽しみです。頑張ってください! (2015年5月3日 18時) (レス) id: abdad3be03 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ