こちら、リア充撲滅委員会です。

撲滅　40 ページ40

しばらくその場にいて気付いたらもう最終下校で


A「鞄、おきっぱだ…」



鞄を取りにあの教室に戻る



廊下を通るときにたまに感じる視線



いつものより悪意が感じられて少しだけ体が強ばる









ちょっとだけ、誰かいるかもって期待してドアを開ける






シーンと静まりかえった教室



ぽつんと置いてある私の鞄







なんだか馬鹿みたいだ







最近カラ回ってばかりな気がする







軽いはずの鞄を持って昇降口へ







やっぱりみんな帰ったかな



自分の下駄箱から靴を取り出す



それと同時に出てくる数枚の紙







またか……



紙を鞄に突っ込んで靴をはく



校門まで歩くと見慣れた顔



トド松「遅い」



校門に寄りかかっているトド松くん







A「帰ったんじゃなかったの」



トド松「女の子一人で帰らせるとでも？」






なら中で待ってればいいのに



トド松「さて、暗くなってきたし帰ろっか。お手をどうぞお姫様」


そう言って手を差し出してくる




A「なに、それ…」



トド松「んー、劇？」



A「意味わかんない」





言葉自体は冷たいかもしれないけど


差し出された手をとる





トド松「あれ、意外」



A「うるさい。しょうがないじゃない」






さっきまで感じていた寂しさを



拭ってもらいたくて







A「嫌ならどーぞ」



トド松「嫌じゃない嫌じゃない」



前、よりも



感じるものが多くなって



嬉しくもあるんだけど







それは怖くもある







すごく不安なんだ………

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