37話 ページ37
夏の蒸し暑さがやってきた
殺せんせーの作ったプールに生徒達は飛び込んで遊んでいる
かく言う私はプールサイドに座って本を読んでるのだけどね
潮田｢あれ、五鬼継さんは入らないの？｣
茅野｢ちょっ、渚!!｣
潮田君の発言に茅野さんは止めに入る
あれの日と勘違いしているようだ
貴女｢そうだね……肌を見せるのは嫌いだから｣
潮田｢でも……それじゃ暑くない？｣
貴女｢心配しなくても自己管理は出来てるから大丈夫だよ｣
これ以上話したくなくて、膝を抱え頭を下げるとプールから誰か上がる音が聞こえた
｢本当に？｣
貴女｢赤羽君、なにか企んでる？｣
赤羽｢べっつにー？｣
ニコニコと笑顔で近づいてくる赤羽君に私もゆっくりと後退していく
赤羽｢えー？なんで逃げるの？｣
貴女｢企み顔してるから｣
潮田｢あ、五鬼継さん!!それ以上下がると…!!｣
貴女｢え？｣
潮田君の声に振り返り下を見る
確かにあと一歩くらい下がればプールに落ちてしまう
｢助かった｣潮田君にそう言いかけた時、私はとあることに気づいた
赤羽｢ニヤッ｣
貴女｢しまっ…｣
赤羽君から目を離してしまい、プールにそのまま突き落とされた
ドボンッ!!!!
殺せんせー｢コラァァァァ!!カルマ君!!人を水だからと突き落とすのはいけません!!!!!!｣
赤羽｢ヤダなぁ殺せんせー、五鬼継さん暑そうだったから涼ませてあげようと思ってだよ｣
殺せんせー｢やっていい事と悪いことが!!
って、Aさん!!!!!!!!生きてます!!?｣
茅野｢………全然上がってこないね……｣
全｢………｣
殺せんせー｢Aさぁぁぁん!!｣
貴女｢生きてますよ…少し考え事してました｣
ザバッと水面から顔を上げた私に生徒達は驚きつつも安堵していた
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作者名：水菜目
| 作成日時：2020年2月29日 18時
