元A組生徒のヒミツゴト 暗殺教室×鬼滅の刃

38話 ページ38

No side

貴女｢体操服で良かったよ｣


プールから上がったAは濡れた前髪をかきあげる
髪を乾かすため、いつもは三つ編みにしている髪を解き首を左右に振って解した


貴女｢…………何？｣


1連の動作を終えたAは生徒達の視線にようやく気づきプールの方に目を向ける


赤羽｢いや、五鬼継さんって着痩せするタイプだったんだなって
落としといてなんだけど体のラインハッキリ見えてるよ｣

全(カルマが居て助かった!!!!!!)


カルマの発言にAは少し驚いたあと
｢なるほど…｣と小さく呟いた


貴女｢先に教室に戻らせていただきます、服が体に引っ付いて邪魔なので｣

殺せんせー｢1人で大丈夫ですか!!?
送って｢殺せんせー最低…｣まだ何も言ってませんよ!!?｣

貴女｢大丈夫ですよ、すぐそこですし
何より、さっきも言ったように私は肌を見られるのは好きではありませんから｣


｢それでは｣と一方的に話を終わらせ森の方へと消えていくA







潮田｢なんであんなに肌を隠したがるんだろう…？｣

中村｢おやおや？渚君、五鬼継の裸に興味ありかな？｣

岡島｢ナヌッ!!?｣

潮田｢ち、違うよ!!やめてよ中村さん!!
ただ…｣


潮田の言葉にその場にいた全員が耳を傾ける


潮田｢なにか言えない……僕達じゃ理解できないくらいの傷を負ってるんじゃないかと思って…｣

岡野｢渚…私、それは違うと思うな｣

潮田｢え？｣

杉野｢ゲームやアニメの世界なら可能性あるかもだが
現実に考えて見せれないほどの傷って普通に生活してりゃ出来ねぇしな｣

矢野｢五鬼継さん、事故に遭ったって話もないから多分、理由もなく私達に見せたくないだけだと思うよ｣

潮田｢そ、そう……だね｣


殺せんせー｢………｣




ーーその頃教室ーー


貴女｢いっ……た
赤羽、体操服に血が滲んだらどうするつもりだ……｣


人が居ないことを確認して上着を脱ぎ捨てる
腰に巻かれた包帯には血が滲んでおり、バックから変えの包帯を取り出すとガーゼと一緒に巻き直した


貴女｢ほんと……水に落ちた衝撃で気絶するかと思ったわ……｣

39話→←37話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す