天才少女の過去を知る者はいない.４

番外編:遭遇 ページ50

美雪side






…………どうしてこうなった。







＿＿＿＿遡ること、約30分前




市大三校vs薬師の試合観戦後、バスに乗り込んだ。


そこまでは、よかった。




ただ、





クリス「……？ どうした、桜？」





そう声をかけられた時、最悪なことに気づき、顔が青ざめたのがわかった。






美雪「………記録つけたノート、忘れてきました…………。」



クリス「…………。取りに行ってこい。」



美雪「大丈夫なんですか？」



クリス「大丈夫だ。まだ乗ってないやつもいる。」





そうクリス先輩が言うと、1年3人が乗っていないことが判明し、倉持先輩が怒っていた。





美雪「すみません、取りに行ってきます。」


クリス「あぁ。」




荷物を置き、バスから降りようと足を進める。


すると、




太田「桜咲！ 球場の方に行くのか？ 」


美雪「はい。何か用事でも……」


太田「1年3人を探してきてくれ！」




…………。


なぜ私。




御幸「お前が1年3人の監視役だから、丁度いいんじゃね？」




………そうですか。





美雪「………行ってきます。」



それから、忘れ物を無事に取りに行き、1年3人を探す。



球場内にはどこにもいないし、バスがある駐車場側の方にもいない。


ということで、消去法でその反対側。




＿＿＿＿そうして行き着き、今に至る。





それでも、もう1回言わして。





ど う し て こ う な っ た





雷蔵「あと西東京でお前の相手になりそうな投手は、稲城実業、成宮 鳴。


こいつぐらいしかいねーな！」



白昼堂々、敵の目の前で喧嘩売る人。



雷市「ぶっ飛ばす〜〜〜〜！」



問答無用でバットを振り続ける人。




そして、変な方向に燃える沢村君に降谷君。

それをなんとか収めようとする小湊君。



居場所はあってた。けど、





…………ねぇ、






ブチ





春市「(…え？ ブチ？)……。さ、桜咲………さん、」




美雪「何やってるの？ 早く戻らないと、ね？」


沢村「けど！」





………この後に及んでまだ言う？





美雪「まだ何か………？」



3「ﾋﾞｸｩｯ イエ、メッソウモゴザイマセン。」





それならよし。





美雪「あんな安い挑発に乗らない、投手でしょう？


………帰って反省会ね。」




3「ウス」





それから、先輩方には(何故か)お咎めなしで、無事に学校に帰った。

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