天才少女の過去を知る者はいない.４

第193話 沢村の強さ ページ49

御幸side







クリス「野球なんだから打たれて当たり前、投手なんだから点を取られて当然だ………」





本日の反省会。


例の如く、クリス先輩を中心に、講座が始まる。





クリス「まず、周りを見ろ。」


御幸「ボールに語りかけて集中力を高める人もいるし、」


宮内「とりあえず、ブルペンでははしゃぐな！」


美雪「まあ、こればっかりは経験積むしかないだろうけど。」




と、講師4人が言うが、





御幸「聞いてるか？」





受講生



沈んでいる沢村、凹んでる降谷、自主参加の川上。





まともに聞いてんの川上だけじゃねぇか！






沢村「あの、なんで自分はまた、チャンスを貰えたんですかね？」





は？


こいつ、マジで言ってる？





御幸「まさか、ホームラン打たれたぐらいでマウンド上がるのが怖くなったとか言うんじゃねーよな？」




挑発気味に、そう言い、




御幸「言ったろ！ あれは俺のリードミスって。」

沢村「それがミスした奴の態度かぁ〜〜〜〜!! 」

美雪「沢村君、敬語。」




回復早いwwww

つか、感情の浮き沈み激しすぎだろwww



クリス「御幸、ハッキリ言ってやらないと分からないぞ。」



そっすよね。

なんてったって、



御幸「いいか、沢村(バカ)」

沢村「バカと読むな!! 」




入学して3ヶ月で、新しいフォームを身につけた。

それは、並ならぬこいつの才能の成果だ。





御幸「でもそれは、球の出どころが見えづらくなっただけで、スピードや球威が急激に増したわけじゃない。」


沢村「！」



お！ 気づいたか？

つまりは、場合によっては、外野に運ばれたり、タイミングが合えばスタンドまで運ばれる。



コントロールに、球威、経験。

数え出したらキリがない。
まだまだこれからの投手なんだよ、お前は。




御幸「あ、それにバカも直さねーと。」




………やっぱりいじりがいがあるわw




美雪「御幸先輩、悪い顔になってますよ。」





呆れ気味にそう言われた。

けど、今の言葉に突っ込まないあたり、全部事実で、いつか言わなければならない事だということ。


こいつは、分かってるんだろうけど、俺、先輩だよ？

後輩は普通、先輩に対してそんな態度とらないよ？





御幸「それでも、監督がお前に期待してるのは、ここ……」





＿＿＿ハートの強さ





お前らは、とっくにうちの大事な戦力なんだよ。





御幸「一緒に行こーぜ、甲子園！」

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