第191話 長身でカーブ ページ47
美雪side
午後7時ごろ、民放テレビの人気番組の前にあるローカルニュース。
その話題は、今日の高校野球西東京地区支部大会について。
今日、今年の夏の四強が出揃った。
伊佐敷「準決の相手は、やっぱ仙泉か。」
そう純さんが呟いた。
それから、間もなくクリス先輩から仙泉学園についての話が始まる。
クリス「部員数80人を超えるベスト8常連の強豪校。
今年の春、市大相手に1点差の投手戦の末敗れていますね。」
市大相手に1点差………
攻守に渡り、高い実力があるってことか。
これまた、難儀な相手に当たるもんだな。
なんてったって、
「確か、めちゃくちゃデカい投手いたよな?」
「2m超えてんじゃねーの?」
1年の時からエースナンバーを背負い、その計り知れない将来性に、プロも注目しているほど。
こう呼ばれてたね、
大巨人 真木 洋介
長身から投げ下ろす角度のあるストレートに、日本一高い所から放たれると言われるカーブ。
あれほど身長高い日本人高校生、そうそういない。
打ちづらいだろうし、なにより、圧迫感が違う。
春市「日本一………?」
「長身で、カーブ?」
?
それがどうしたのだろう、と思って顔を上げると、視線が丹波さんの方に集中している。
…………。
!
身長185cm、決め球カーブ。
丹波さんとの共通点が多いのか!
なるほど!
片岡「明後日、準決勝の先発だが…………
俺は丹波でいこうと考えている。」
丹波「 ! 」
片岡「いけるな? 」
丹波「はい!」
丹波さんを先輩復帰か、
亮介「やったじゃん、先発復帰。」
倉持「カーブ投手対決っスね!」
どう影響するか、実際にやってみないと分からないけど、丹波さんが戦線に戻ってくると、レギュラー陣も熱が増す。
ずっと、あの日から、待ってたんだな………。
伊佐敷「身長で負けて、カーブでも負けるわけにはいかねーよな!」
結城「頭の形は、多分勝ってるぞ。」
伊佐敷「形は関係ねーだろ!」
それと同時に笑いが起こる。
純さん、ナイスツッコミです。
哲さんは、あの投手の頭の形を見たことがあるのだろうかと、純粋に考えてしまった。
まあ、それは置いといて。
でも、やっぱり気になってしまった。
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愛っち - しろうさぎさん» ありがとうございます!!新人チーム編では、主人公が奥村達と合わせるのが楽しみです〜!! (2018年9月9日 9時) (レス) id: ebb19697f9 (このIDを非表示/違反報告)
しろうさぎ(プロフ) - リクエストありがとうございます! 5の続編に行く前に番外編で書かせて頂きます! 返信遅くなってm(_ _)m (2018年7月1日 9時) (レス) id: 92f43ae53d (このIDを非表示/違反報告)
愛っち - 薬師編では、1年トリオと主人公がこっそり見る場面をお願いします (2018年4月9日 8時) (レス) id: 0d64851062 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しろうさぎ | 作成日時:2017年4月22日 23時