天才少女の過去を知る者はいない.４

第179話 怒り大爆発 ページ35

美雪side





美雪「……ふあ………。眠い………。」





ムキになって調べ尽くしていたら、いつの間にか寝るのが遅くなった結果、若干寝不足。




あの波乱から約1日。

高校野球関係のスポーツ記事の多くは、市大が敗れたことが大きく載せられていた。



“台風の目”




……そう簡単に突破なんてさせない。






さてと、グランドに行って………









ズドドドドドド









……………ん？









？「とどろき らいち＿＿＿＿!! アイツには絶対負けねぇ!! 」








…………。




あれ？




今日は軽めにしとけって言われたよね？


言ってたよね？




………なんであんなに気合い入ったランニングしてるのかな？





美雪「おはようございます。あの、あの2人何かあったんですか？ 」



倉持「はよ。よくわかんねぇけど、昨日の試合が刺激になったんじゃねぇか？ 」




美雪「そうなんですか…。」





先輩方は感心しているようで。



ただ、あそこまで叫びながらやる必要性は何なのか、とても疑問に思います。



いい加減とめないと、





春市「実は昨日………」








ふいに、小湊君が話始めた。



そして、





伊佐敷「ふざけんなぁ!!! あの親子、そんなナメたこと言ってやがったのかぁぁ!! 」






純さんの怒りが大爆発した。





間接的に責められる小湊君。

ドンマイとしか言いようがない。




それと、ピカ一郎とは丹波さんのことだろうか………？




亮介「で!? もちろんブン殴ってきたよね？ 」



……ん？




倉持「上等じゃねぇか薬師、」




……えっと、




ゴキュルルル ゴグルルルル



「腹の音で怒るな！ 」





……ここまで怒りが爆発しているとは、



止められない………





結城「市大であれ薬師であれ、俺達の前に立ちふさがれば倒すべき敵だ。


答えはグラウンドの上で出してやればいい。」





流石というべきか、


大人だな、とか思っていたが、





ズゴゴゴゴゴ





伊佐敷「哲、お前……

尋常じゃない何かが出まくってるぞ!! 」






………やっぱり似たもの同士が揃っていた。



とか思っている私も人のこと言えないけど。






にしても、“相手になるのは稲実ぐらいしかいない”、か。



随分と甘く見られたもんだね。

ウチの投手陣も、打線も。




そこまで簡単にすんなりいくような相手じゃないのよ、ウチは。

第180話 熱気→←第178話 厄介

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す