第174話 鍵 ページ30
美雪side
7月21日
今日も唸りたくなるほど暑いこのごろ。
天気予報によると、今日も30度を超えるらしい。
さらに悪いことに、今年の夏は例年以上の猛暑になるそうで。
熱中症や脱水症状で倒れる人が出ないよう、気をつけないとな、と思った。
野手陣は、バントをはじめとする打撃練習。
見てて気持ちがいいほど打球が飛ぶ。
次の試合で鍵を握っているのは、機動力とバント。
あの気合いの入りよう、明後日の試合、塁上でかき乱す気満々だな。
それよりも、
パァン
こっちかな?
金丸「てめぇ、どこ投げてんだ!! 狙ってんのか!? 」
うん、狙うとこが違うだけだな。
インコース胸元、そこを狙って外れたんだなたぶん。
インコースは、下手するとデッドボールになりうるコースだからなぁ……
けど、あのコースに正確に投げれることは、きっと、大きな武器になる。
特に、沢村君みたいな気持ちで投げる投手には。
美雪「沢村君、力抜いて。」
明川は、9人中7人が左打者。
サウスポーの出番が来るかもしれない。
金丸「ま、可能性はゼロに等しいですけどね。
さあ来い、沢村ぁ!! 」
……何に怒っているのだろうか?
それと、
沢村「おいしょー!! 」
金丸「ごはぁ! 」
沢村君は、金丸君に当てるのが好きなのだろうか………
あとで冷やすもの持っていこう。
御幸「桜!」
美雪「? どうかしたんですか? 」
御幸「降谷見てねぇか!? 」
降谷君………?
確か、だいぶ前にランニングをするよう言ったけど……
!?
待って、どこにも見当たらない!
美雪「えっと、ランニングするよう言ったんですけど………」
御幸「そうか…… もうちょっと探してくる。」
美雪「分かりました。お役に立てなくてすみません。」
御幸「大丈夫だ、これぐらい。しばらくここ、頼むな。」
美雪「はい。」
どこに行ったんだろうか、降谷君は。
そういえば、最近どこかキツそうだった。
食欲がないのか、ご飯を残しているところもよく見るようになった。
………まさか、ね。
沢村「うおーし! 次こそ!! 」
逆に、沢村君は凄く元気だな。
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愛っち - しろうさぎさん» ありがとうございます!!新人チーム編では、主人公が奥村達と合わせるのが楽しみです〜!! (2018年9月9日 9時) (レス) id: ebb19697f9 (このIDを非表示/違反報告)
しろうさぎ(プロフ) - リクエストありがとうございます! 5の続編に行く前に番外編で書かせて頂きます! 返信遅くなってm(_ _)m (2018年7月1日 9時) (レス) id: 92f43ae53d (このIDを非表示/違反報告)
愛っち - 薬師編では、1年トリオと主人公がこっそり見る場面をお願いします (2018年4月9日 8時) (レス) id: 0d64851062 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しろうさぎ | 作成日時:2017年4月22日 23時