第172話 前夜 ページ28
美雪side
東西合わせて260校。
わずか3週間足らずの間に選ばれる代表は、たった2校。
名門復活を懸けた、夏が始まる___
カーン
今日も今日で、ノッカーをしています。
テストの結果も良く、体力も十分すぎるほど回復した。
ということで、自粛していたことも背番号を貰った日付けで、解禁した。
沢村君も、降谷君も合宿の時より動きが良くなっている。
ただ、川上先輩の動きがこのごろ硬い。
確か、先輩はリリーフ経験が豊富だった。
つまり、試合での先発経験がほとんどない。
もしかして、それが想像以上のプレッシャーになってるのだろうか、
ふと、制服姿のクリス先輩達が目に入る。
あぁ、初戦の相手が決まったのか、と一人合点した。
あとでデータもらおうと考え、今やっていることに集中しようと、再び野手陣を見つめた。
……………
……
…
午後7時すぎ、クリス先輩から初戦の相手、米門西高について説明される。
油断しなければ、勝てる相手ではあるが、何があるか分からないのが、高校野球。
実際どうであるかは分からないが、勢いがあるのは、相手チーム。
少し脱線するが、クリス先輩の情報網が謎だった。
片岡「どんな相手だろうと全力で挑め。
そうすれば、自ずと勝利はついてくる!」
全「はい!! 」
片岡「それから、初戦の先発だが………
1年降谷、お前でいく。」
!
リリーフ経験が豊富であるからこそ、敢えて川上先輩を抑えにしたんだ。
そうすることで、スタミナに課題が残る降谷君は、悩むことなくマウンドに立てる。
それなら、下手に手を出さない方がいい。
そう考えたところで、解散となった。
美雪「クリス先輩! 」
クリス「どうした、桜。」
食堂を出そうだったクリス先輩を呼び止める。
美雪「米門西高のビデオとメモ、少しお借りしてもいいですか?」
クリス「それはいいが、何か気になることがあったか?」
美雪「あ、えっと……そういう訳ではないですけど、」
クリス「試合前にチェックするのが、クセになってるのか?」
美雪「……はい、」
中学の時からそう。
一種の願がけのような行動。
クリス「大丈夫だ、あいつらは強い。」
美雪「はい。」
そして、翌日。
初戦を迎える___
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愛っち - しろうさぎさん» ありがとうございます!!新人チーム編では、主人公が奥村達と合わせるのが楽しみです〜!! (2018年9月9日 9時) (レス) id: ebb19697f9 (このIDを非表示/違反報告)
しろうさぎ(プロフ) - リクエストありがとうございます! 5の続編に行く前に番外編で書かせて頂きます! 返信遅くなってm(_ _)m (2018年7月1日 9時) (レス) id: 92f43ae53d (このIDを非表示/違反報告)
愛っち - 薬師編では、1年トリオと主人公がこっそり見る場面をお願いします (2018年4月9日 8時) (レス) id: 0d64851062 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しろうさぎ | 作成日時:2017年4月22日 23時