天才少女の過去を知る者はいない.４

第161話 何がしたい？ ページ17

クリスside





さっきから試合を見てて思うが、




高島「なんか御幸君、本気で桐生を抑えにいってない？」




クリス「………そうですね。」





前の回から徹底してインコースを要求している。


………何か、また企んでいるのか？





片岡「フン……食えんやつだ。

沢村のストレートが通用するかどうか、それだけが分かればいいと行ったんだがな。」






そう監督が、半分呆れ気味で言う。

けど、沢村はまだまだ発展途上。
伸び代しかないあいつに、何か期待しているのだろう、御幸は。





片岡「(確かに、あの出所の見えない球がインコースに決まれば、桐生打線でもてこずるだろう。



もしかしたら、俺が思っている以上に、御幸は沢村のことを認めているのかもな。)」





少し、監督が嬉しそうに見えた。


それに気を取られていると、






カキィィン







グラウンドのほうでは、レフトへ打球が飛んでいた。





「左中間抜けるぞ!! 」





パァン






流石だな。


降谷をレフトに入れて少し心配だったが、伊佐敷の調子をみれば、心配し損だったな。






伊佐敷「この根性なしが!! 」




沢村「ランナーを顔の怖さで止めた！ さすがです！ ヒゲ先輩!! 」



伊佐敷「誰がヒゲだ オラァ!! 」




降谷「試合中です。」






…………。



あいつらは、いったい何をしているんだか……





沢村「な、何が言いてぇ!! 」




御幸「はっはっはっ 別に？」






…………。



本当に何がしたいんだ？






さっきのボークといい、沢村はあとでたっぷり反省だな。




沢村「ゾワァ ………？」









御幸side





はっはっはっ

この場面で4番のこの人に回ってくるとか、こいつ、ある意味持ってんなwww



まぁ、言いたい事は、さっきのタイムの時に言ったからな。



俺は、ここで待ってるぞ。






沢村「……(ムカつくけど……


俺は、この人に受けてもらいたくてこの学校を選んだんだ。)」








さあ、こい！








沢村「(絶対認めさせてやる＿＿＿＿)」








ドパァン








「(イ、インコース……)」






「ストライーク!! 」





ふはっ



なんだよ………






ほら見ろ。



投げれるじゃねーか。

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