検索窓
今日:2 hit、昨日:1 hit、合計:27,501 hit

第146話 そんな時期 ページ2

美雪side




美雪「………ふあ、」


まずい。
欠伸がさっきからとまらない。

昨日遅くまで起きすぎたかな?

でも、すごく楽しかった。




クリス「もう午後だっていうのに欠伸してばっかだな、桜。」


美雪「!! クリス先輩! おはようございます!」


クリス「昨日遅くまで起きてたのか?」


美雪「あー、まぁ………そうです?」


クリス「………なぜ疑問系なんだ?」




今思ったけど、クリス先輩に欠伸している姿見られてたってこと?

恥ずかしい。

次からもっと気をつけよう。



クリス「今日からあいつらに投球練習をさせようかと思っているのだが、」


美雪「今日からですか……

タイミング的にもぴったりですね。
捕手は誰に頼む予定ですか?」


クリス「宮内だ。」



………宮内先輩か。

マシンの球なら150劼牢蔽韻砲箸襪辰童世辰討拭
それなら、降谷君の心配はしないで済むね。

そのうえ、まだ取ったことのない投手2人のボールを受けてもらえる。


大会に向けての準備が着々と進む。




美雪「それなら良かったです。

今日は野手陣の様子を見たいので丁度よかったです。」


クリス「あの2人、何かしてるのか?」


美雪「昨日までずっと、球受けろだのキャッチボールしようだのいろいろ言ってきましたからね………」


クリス「………大変だな。」


美雪「先輩も………」




投手って、エゴイスト集めたようなものだから、その相手をする捕手は大変だよね。


しかも、沢村君と降谷君は、性格も球筋もクセが強い。


クリス先輩や御幸先輩には本当に頭が下がります。




クリス「野手陣の方は?」


美雪「今日はノックが中心ですね、おそらく。」


クリス「今日もノッカーか?」


美雪「はい。けど、そろそろ監督のノックが入ってくると思うので、今日はそんなにやらないとは思います。」


クリス「……もうそんな時期か。」




そう呟くと、虚ろな目で明後日の方向を見始めた。

少し冷や汗もかいている。




美雪「クリス先輩?」


クリス「………あぁ、すまん。ちょっと思い出してな、」




あ、そういうことか。

お兄ちゃんに聞いた話じゃ、「監督のノックはやばい……」とか、「俺、生きてる………?」とか、いろいろ言ってたから、相当キツイんだろうな。


でも、キツイからこそ、選手一人一人の真価が分かる。


その姿は輝かしい原石のよう。

第147話 青い原石→←設定



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (15 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
42人がお気に入り
設定タグ:ダイヤのA , 過去 ,   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

愛っち - しろうさぎさん» ありがとうございます!!新人チーム編では、主人公が奥村達と合わせるのが楽しみです〜!! (2018年9月9日 9時) (レス) id: ebb19697f9 (このIDを非表示/違反報告)
しろうさぎ(プロフ) - リクエストありがとうございます! 5の続編に行く前に番外編で書かせて頂きます! 返信遅くなってm(_ _)m (2018年7月1日 9時) (レス) id: 92f43ae53d (このIDを非表示/違反報告)
愛っち - 薬師編では、1年トリオと主人公がこっそり見る場面をお願いします (2018年4月9日 8時) (レス) id: 0d64851062 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:しろうさぎ | 作成日時:2017年4月22日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。