03:海の女神 ページ3
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エース、白ひげのところの2番隊隊長。
ここで逃す訳にも行かないが、正直手配への興味は呆れで底を突いていた。
まぁ、
こんなにもデータになる機会はこれを逃せば、次なんて絶対にない。
『…いいよ、今回だけ』
エース「!いいのか!?」
『まぁ…良くはないけどね?』
そう告げると、エースは私の手を勢いよく握ってきた
ついでに頭も勢いよくぶつけて。
『いでっ!!』
エース「あ、悪りィ」
嬉しくて、と満面の笑みを見せるこいつは石頭だ…
痛い、まじで。
エース「なァ、あんたの名前も教えてくれよ!」
『あー言ってなかったっけ?…私はA。よろしくはしないよ』
エース「え”…」
なんだ、折角名前を教えたじゃないか?
エースはわなわなと小さく震えている。
エース「…“海の女神”じゃねェかァァァアア!!!!!」
『は?』
これだけ見逃してやろうとしているのにも関わらず、船全体にエースの声が響き渡った。
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作者名:白兎 | 作成日時:2020年1月28日 10時