第18話 つかの間の休息 ページ20
だいぶ陽が傾き始めた頃。
Trickstarは緒戦を突破し、その後も快進撃を続けた。
前半戦はあんずちゃんがステージに立っていたけれど設置されているステージが減って見回りも厳しくなってきたので、あんずちゃんはもう制服に着替えていた。後半戦は主に私がステージを担当していた。
今は休憩中。
真緒「それにしても神内が元アイドルだったとはな。」
真「妙にダンスが上手いとは思ったけど…。」
日菜子「ドリアカのプロデューサーって広まってるみたいだけど一応アイドル科の留学生だからね?」
今さらだけど、プロデュース科は今年出来たばかりだから留学生を受け入れるならアイドル科のほうがいいと学院側とうちの社長は考えたみたい。
この休憩中に2winkがやって来た。私はこの二人と話すのはこれが初めてだった。二人は私に楽しい双子の兄弟という印象を残して反省室に向かった。うーん、彼らのプロデュースもいつかしてみたいな。
その直後に柑奈が差し入れの焼き鳥を持って来た。
柑奈「どうぞ、差し入れでーす。」
日菜子「わぁ、柑奈ありがとー!」
スバル「あ、確かひよりんの友達の…」
柑奈「音楽科2年の松平柑奈です。よろしく。」
スバル「よろしく〜、まっつん!」
柑奈「…まっつん…?」
日菜子「柑奈も一応元アイドルだから頼っていいよ!」
柑奈「私は日菜子ほどお人好しじゃないけど。ってこのセリフ今日2回目だぞ。」
あんず「柑奈ちゃん、屋台の時に着ていたはっぴは?」
柑奈「ああ、これから始まる準決勝は講堂でステージを行うみたいだからもう店仕舞いして来たよ。」
真緒「…講堂?」
柑奈「うん、急に決まったみたいだけど。…まさか聞いてないのか?」
真「あれ、決勝戦だけのはずじゃ…?」
その後、佐賀美先生が準決勝も講堂で行われることになったと連絡して来た。
私たちは猛ダッシュで講堂に向かった。
先生、早めに言ってください…。
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作者名：AGEHA | 作成日時：2018年9月24日 12時
