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楽しいことがあった次の日は
どんなにお酒が入っていてもすがすがしいもので。
スッキリ目が覚めた。
天気、いいなぁ。
こんなお天気だと、満員の通勤電車もなんだか
ちょっといつもより気が楽。
いつも通りの景色だけど…なんか良いことがありそうで。
今日も頑張りますかぁ！
って、それだけでふふんと口元が緩む。
ご機嫌でタンッと電車を降りた時にかけられた声
「おはよ、立花さん」
朝からまぶしい…
松本さん。
この天気だとその笑顔、5割増しなんですけど？！？！
青い空とキラキラ太陽が引き立て役とか何事ですか？！？！
・・・無敵ッ
「ぉ・・・おはようございますっ」
松「この電車乗ってたの？」
「そうです。松本さんもですか？」
松「うん。同じだったんだねー。」
家どこなのー？とか聞かれながら歩くオフィスまでの道。
なんとなく周囲からの視線が…
もちろん主に女子。
…気になるッ！
なんかすんませんッ！
ふと立ち止まる松本さん。
松「あ、俺ちょっとコーヒーとフリスク買う。コンビニ寄るね？」
「あ、どうぞどうぞ！私は…えっと、」
松「先行ってていいよ〜！また後でね！」
「ぁ、はい！」
口笛を吹くように口をすぼめながら、
ルンルンでコンビニに入っていく。
その姿が見えなくなった瞬間、一気に肩の力が抜けた。
はぁ、ヘロヘロじゃん、私(笑)
松本さんが“めんどくさくない人”ってのと
意外と仲良くできるのかも？ってのはわかったけど、
とにかく緊張する。
あまりに美しい人を目の前にすると緊張しまくるらしい。
そりゃそうか。
こんな人に会ったことないもんね。
免疫？ないない！！！
こんな彫刻みたいな人！
笑っちゃうわ！！！
頭の中で一人会話をしてたみたい。
こっちゃんがすぐそばに来るまで気づかなかった。
梢「…さん？Aさーん？」
「…へ？！あ！こっちゃんかぁ。ビックリしたぁ。」
梢「おはようございます♪
どうしたんですか？なんか面白いくらい顔クルクル変わってましたけど(笑)」
「そうかな？(笑)いや、ちょっとね、考え事〜。」
なになに？気になりますねぇ、ってニヤニヤするこっちゃん。
なんも大したことじゃないよ、って返しながら。
…やっぱり私って顔に出やすいんだな。
昨日松本さんにも言われた。
自覚無かったな。全く。気をつけよ・・・
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作者名：ぽろ
| 作成日時：2016年5月11日 20時
