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梢「視察のお店、19時予約なので、18時半には出ましょうか。」
「りょーかい。ちゃんと終わらせなきゃー(笑)」
梢「ふふ(笑)私、外回って、その時間には帰ってるんで！」
「「おはようございまーす！」」
こっちゃんと一緒にオフィスに入る。
仲良いなぁお前ら、って色んな人に言われながら。
自分の席に着いたら真っ先にメール確認。
今日たくさんきてるなぁ…
「おはようございまっす！」
なんともご機嫌な声が聞こえて
メールの画面を見ながら
おはようございまぁ〜すと独り言のように返す。
やっぱお天気がいいと気分もいいよねぇ、うんうん、わかる。
「ご機嫌だねぇ〜」
さっきの声がすぐ近くで聞こえた
「っあ！松本さん！」
松「さっきぶり〜♪」
「松本さんもご機嫌じゃないですか」
松「そうかな？ま、ここまで天気良いとね。楽しくなる。」
ルンルン♪っていう吹き出しが見える。見えるよ。
松本さん、口すぼめるの、機嫌がいいときの癖かな。
子供みたい。なんか可愛い。
自分だってわかりやすいじゃない。
「フフッ(笑)」
松「ん？なに？なんで笑った？今。」
「なんでもないです〜(笑)」
松「なんだよ(笑)」
部「朝礼始めるぞ〜」
朝礼をぼんやり聞きながら
キラキラした窓の外を眺めて
また、ふふんって口元が緩んでしまった。
あぁ、なんだか今日本当に頑張れそう、仕事。
・・・・・
《 18：28 》
あれ、気づいたらこんな時間。
ずーっと資料とパソコンを行き来してた目が限界。
やば、もう出なきゃいけない時間だ。
「こっちゃん！終わった？」
そう声をかけに行ったけど、
あれ、なんか大変な感じ・・・？
梢「Aさん！ごめんなさい、まだ終わらなくて…」
どうやら今日行ったプレゼン資料にミスがあったみたい。
こりゃあと2時間はかかるかな…
「手伝おうか？時間かかるでしょ？」
梢「いや！大丈夫です！ほんとにすみません…
どうしよう、お店…」
「いいよ、キャンセルしよう？まだ30分前だし。ギリ大丈夫じゃない？」
梢「え、でもなかなか予約取れないんです、あそこ…
視察はどっちにしてもしておきたいですよね…」
「そうだよね…でも…」
「俺、代わりに行っちゃだめ？」
こっちゃんと同時に目を向けた先には、
朝と同じ、ルンルン♪の吹き出しが見えるその人。
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作者名：ぽろ
| 作成日時：2016年5月11日 20時
