学園一の美少女は、学園最強のキャラ持ち？！ パート９♪ 【しゅごキャラ】

☆４０１☆ ページ16

勿論、その立ち位置は良い意味で大切にされていて、悪い意味で男として見られていない。


そんな立ち位置に不満を持っているわけでもないが、お姉ちゃんだけだ、ほかの男には渡したくはない。


何故かって？


そんなの決まってるでしょ。


お姉ちゃんが大好きだから、救ってくれただけじゃなくてちゃんとその後の事も考えてくれるような優しい人だから。


僕が、本気で守りたいと思える人だから。


唯一、ただその笑顔を守れたら、何もいらない…そう思えるほどに惚れているんだ。


勿論、お姉ちゃんはこんな僕の気持ちを知らない。


伝える気がない、伝えられる訳がない。


もし、伝えられていたとしたら、僕は今すぐに学校をやめて、お姉ちゃんを引き連れて遥か遠い国で暮らしてる。


イタリアでも、フランスでも、アメリカでもどこでもいい。


笑顔が失われない場所のどこか。


そう考えながら、見ていると、ふとお姉ちゃんと目が合った。


貴)((ニコッ


あぁ、笑ってくれた。


あの優しい目が僕の方に向けられていると、本当に安心する。


好きが増えていく。


いつまでも、僕のお姉ちゃんでいてほしいって、僕と、一緒にいてほしいって。


わがままだけど、そう思わずにはいられないほど、僕はお姉ちゃんに依存している。


二階堂)波川君？


げっ、また二階堂先生の話を聞いてなかった。


貴)52ページ、音読…。((コソッ


僕はガタガタっと立つと、そのページを読み始めた。


カノン)甘すぎませんか？


カノンがそういうのが聞こえて


貴)良いの良いのw
宙太も、自分の事でたくさん悩んできた子だから、今のカノンとちっとも変わらないんだよ？


お姉ちゃんの優しい声が耳に飛び込んできた。


まぁ、今のはお姉ちゃんのことで二階堂先生の話が頭に入ってこなかっただけなのだけれども、あ、ダメだ。


これ以上お姉ちゃんの良い所数えちゃったら、授業中なのに構わず連れ出しちゃう。


ブレーキかけないとね。


僕は、だんだんと眠くなってきた。


国語の問題も、退屈だし←間違ってたけど


カノンはすらすら解いちゃって教えることないみたいだし。


少しだけ、寝ちゃおうかな。


本当に少しだけ…。


そう思って、目を閉じた。


ゆさゆさっ


眠い、今は眠いんだ、寝かせてよ。


あれからどのくらい時間がたったのだろう。


貴)宙太…宙太！


宙太)あ、お姉ちゃん。
今の時間は？


ひょこっとお姉ちゃんの背中からカノンが顔を出す。


＊

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