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1つめのホント。 ページ48

「……ズルい」

「は、」

「真太郎ばっかりかっこいいの、ズルいよ」



もう、顔を上げていられなかった。

どう頑張っても真っ赤に染まっていく頬に手を当て、彼の視線から逃げるようにうつむく。



「……お前の気持ちをストレートに伝えてくる部分こそ、オレは卑怯だと思うがな」

「じゃあ、お互い様ってこと?」

「ああ。そんなところだ」



そんな会話を繰り広げてから、この空間にいるのが私たち二人だけで良かった、と心の底から安堵した。


だって、もし誰か他の人がいたとしたら間違えなくこう聞いてくるだろうから。

どうして二人とも顔が赤いんですか、って。



「あ、そうそう。伝え忘れるとこだった」

「む?」

「今週の日曜日、今度は私に付き合って!」

「付き合う……買い物にか?」

「うん」



その問いかけに私はポケットの奥にあるものを握りしめながら、とびきりの笑顔で頷いた。

今度は私がお祝いしてあげなきゃね。



「真太郎はウサギ好き?」

「好きか嫌いか、と言えば好きだな」

「そっか……」



ならお揃いにして、ほんのちょっぴりだけ真太郎は私のものだってこと主張しよう。



「何をニヤついているのだよ」

「に、ニヤついてなんかないってば!!」

「鏡を見れば一目瞭然だと思うが……」

「もう!」



抗議の意味を込めて真太郎の背中を引っ叩きつつ、日曜日に見せてくれるであろう彼の表情を想像しては頬を緩ませるのだった。



__ウソがホントに変わるとき。

それは想いが恋に変わるとき。


Fin*

完結の挨拶。→←44こめのウソ。



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無気力系湯豆腐 - この作品を読んで、ますます真ちゃんのこと大好きになりました!!それと、中学生編お疲れ様でした! (2018年4月2日 19時) (レス) id: 43dd98dc4d (このIDを非表示/違反報告)
桜陰 - あ、嘘。最後の青峰かっこいい。 (2015年6月24日 19時) (レス) id: 90b9e4c21b (このIDを非表示/違反報告)
七瀬。 - うぅぅ〜>< 真ちゃんかっこよすぎだよぉぉぉ〜(*´з`) こんな、神作品を作れる作者さんを尊敬しますw 高校生編見てきます!! (2014年9月13日 16時) (レス) id: 56eda4d92d (このIDを非表示/違反報告)
Romantica(プロフ) - お疲れ様でした〜。高校生編が見たいです!! (2014年8月27日 17時) (レス) id: d7f3700c3d (このIDを非表示/違反報告)
乃々(プロフ) - 高校生編が見たいです。 (2014年8月27日 10時) (携帯から) (レス) id: bc1d5ea67d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:深優 | 作者ホームページ:hyit//  
作成日時:2014年7月4日 13時

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