【テニプリ】第二章！邪道ヒロイン伝説！！

邪道ヒロイン44 ページ4

マサナリと別れた私は、チャイムがなるギリギリまでトイレに篭っていた。

そして1分前、辺りを見渡し教室へと向かった。


幸いなことに、私のクラスにテニス部はいなくて、授業中は安心だ。

……体育以外は。


まぁ、今日は体育ないし、なんとかなるだろう。





担任の声をBGMに、ゆったりとした時が流れる。

きっと、こんな風にのんびりできるのも最後だ。




お菓子をゆっくり食べれないと思うと、少し、いやすごく泣きそうになる。




やだなぁ。





「起立、礼」



あ、終わった。

HRの終わりを告げたクラス委員長。

その姿を横目にしながら、腕を組む。



さて、どうしたものか。


やっぱり、教室にいたらまずいだろ。




いや、でもそんな本気で追いかけてくるはず……





「山田ーっ！！」




ありました。



来たのはどうやらトマト君一名。


クラスの女子は黄色い歓声。

男子はブーイング。



“山田”


それは私しかいないわけで、全員の視線がゆっくりと向けられた。





ここはまぁ、逃げましょう。

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