142.助けたい ページ47
〜千紗side〜
園「え、何で!?」
蘭「ダメですよ!あんな危ない人!!」
電話しようとする園子ちゃんを止めて痛む頬を氷水で冷やす。
千「あー大丈夫、自分で何とかするから。それより、危ないこともあったし夜も遅いし下まで送っていくから今日は帰れ〜。」
園「え、でも…」
千「今日の埋め合わせはするから、ほらさっさと帰った帰った。」
渋る二人に何とか帰る準備をさせるとしぶしぶ私と一緒に部屋を出てくれた。
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近くからタクシーを拾って運転手へ適当にお金を渡す。
千「さぁお姫さんたちカボチャの馬車に乗ってお帰りなさい。」
園「いやただのタクシーよね。」
蘭「わざわざありがとうございます、千紗さん。」
千「ハイハイさっさと乗れ。」
タクシーが走り去るのを見送って一件落t…
コ「まさかこれで一件落着だなんて思ってねぇだろーな?」
千「お"ッ!?」
後ろを振り返ると何故か居ないはずのチビが。
千「何でいる!?タクシー乗ってなかったの!?」
コ「帰れるわけねぇだろーが!」
千「はぁ…あのなぁ…、」
しばらく粘って帰れ帰れと催促するもこのガキは居座ると言って聞かなかった。
千「"高校生探偵の工藤新一"くん、心まで子どもになっちゃったのかな?」
コ「んなわけねーだろ!それよりあの男、知り合いってなに!?ほんとに父親、」
千「__本当。」
部屋の廊下を進む足を止めて振り返りそう答るとコナン君は顔を強張らせた。
千「アレは私の"実の父親"だよ。」
全く…いろんな事に首をつっこみたがる。
千「君には関係ないことだけど。」
割れたガラス掃除しないと…めんどくさいな。
コ「関係なくなんかない!」
千「はぁ…、頭のいい探偵くんならわかるでしょ?"この話は終わりだ"って意味で言ってるんだけど。」
話す理由もないし
コ「放っておけるわけねぇだろ!」
千「しつこいな、本当に怒るぞ。」
その必要なんかない。
〜コナンside〜
千「…話す気はない。」
本当にその気はないらしく表情は飄々としている。
蘭たちに大丈夫だと言って早々に家へ帰しわざわざタクシーまで呼んだのは並々ならぬ事情を彼女は背負っているからだろう。
"大丈夫"、そんな事を言われても
この人を放っておける理由にはならない。
だって
俺が同じ状況になったのなら彼女はきっと
"ケータイは充電満タンで常に持っといてよバカ眼鏡。"
俺を助けようとする。
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pino(プロフ) - カノさまさん» 好評価&コメントありがとうございます!もっと面白さを増せるよう頑張ります! (2019年8月31日 22時) (レス) id: 7816ba7c93 (このIDを非表示/違反報告)
カノさま - 面白い作品ですなぁ… (2019年8月31日 21時) (レス) id: a6daf906d1 (このIDを非表示/違反報告)
pino(プロフ) - ののいろ系女子さん» ファン…!?好評価とコメントありがとうございます!楽しんで頂けて何よりです!(*^^*) (2019年7月13日 14時) (レス) id: 7816ba7c93 (このIDを非表示/違反報告)
ののいろ系女子 - 凄くおもしろかったです!もうファンです!至急好評価してきます! (2019年7月13日 11時) (レス) id: 8fb3eabd58 (このIDを非表示/違反報告)
pino(プロフ) - ミキさん» 好評ありがとうございます(TT)、これからももっと面白く出来るように努力します! (2019年7月9日 21時) (レス) id: 7816ba7c93 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:pino | 作成日時:2019年2月20日 0時