【名探偵コナン】お前ら…私を巻き込むんじゃねェェェ！！！part3

141.だいじょばねぇ ページ46

千「…」


千紗さんはその男を睨んでいた。＿＿ち、父親！？


園「だ…誰…？」

蘭「お客さん…？」


今の会話を聞いてなかったみてぇで困惑している。見たところ40代前半の男は机の上のケーキを見て鼻で笑った。


「へぇ…、お前友達出来たのか？」


さもどうでもよさそうに話す男はふと棚の上に置いてある一つの写真たてを手に取った。


「なんだこれ、小せぇおまえと写ってるこいつは誰だ？」

＿＿パリーン！

園「ひっ」


勢いよく千紗さんが男の胸ぐらを掴んだ。


千「＿＿触るな。」


写真が床に落ち、音をたてて割れてしまった。


「あァ？」


険悪な空気に蘭たちは怖がっている、その上あのいつもちゃらんぽらんなあの人がこうだ。気を悪くした男は睨み返した。


「…いつの間におまえはそんな生意気になったんだ？教育してやろうか。」


次の瞬間、男が拳を振り上げて


千「！！」


＿＿ﾊﾞｷｯ


コ「な…」

蘭「千紗さん！！」

園「きゃあッ！」


なんとそのまま彼女を殴った。


千「っづ…」

コ「警察呼ぶよおじさん！！」

蘭「な、何なんですか貴方！」


彼女に駆け寄ると蘭は俺たちの前に出る。


「オイオイ良い友達を持ったなぁ。そんなに心配するなよ、そいつは殴られ"慣れてる"からな。」


嘲笑う男は俺の怒りを増幅させるばかりで


「まあいいわ。ちょっと久しぶりに様子見にきただけだし、じゃあな……千紗。」


俺たちは警戒したまま男の背を見続けてるとやがて玄関の扉を開く音がして、出ていったのだと知らされた。


蘭「園子、警察！」

園「う、うん！！」

コ「千紗さん大丈夫！？」


上半身をゆっくりと起こして顔をうつむかせている。


千「いったぁあぁ！！」


彼女の叫び声に全員肩を揺らす。


千「あのクソ不潔男！！おもいっきりぶん殴りやがってしかも不法侵入の上に暴行！！てゆか私いろんな人に暴力振るわれ過ぎじゃない！？私はパンチングマシーンか！？これ絶対私ドMだと思われてるだろふざけんな！！」

コ「ドM…、いや誰に…？」

千「そりゃこの作品を見てる人たt」

蘭「頬大丈夫ですか！？」


そのまま千紗さんは頬に手をゆっくり当てる。


千「だいじょばない…」

コ「頭大丈夫？」

千「だいじょばな……え、それどういう意味？答え次第では顔面にメガトンパンチが飛んでくるけど。」


俺をきつく睨むいつもの彼女にほんの少し安心した。


千「あ、園子ちゃん。警察呼ばなくていーよ。」


……は？

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