第21夜 ページ22
「民衆にとって、君は英雄扱いされている。よって君を研究後に処分などとはなりにくい。反感を買いかねない。
今回決めるのは、生かすか殺すか。実に単純だ。
生かすと決定した場合には、調査兵団へ君を任せる」
上層部でもAの処遇について割れたらしい。
新たな希望であるとして生かす方が有力だが、彼女の存在そのものが脅威であると捉える反対派は、頑なに首を縦に振らなかった。
故に、この審議が開かえた。
見方を変えれば、審議ではなく 生かしておきたくない者達を説得する場と言えるだろう。
「では調査兵団より案を聞かせてくれ」
ダリスの声を継ぐように、シャーディスは口を開いた。
「調査兵団師団長キース・シャーディスより提案させていただきます。我々は___
Aの人体を調べると共に兵士として鍛え上げ、調査兵団の戦力とするべきだと考えております」
彼の隣のエルヴィンは、黙って正面に顔を向けている。彼が周りに働いてくれたことは確かだ。
「彼女の此度の働きと ずば抜けた身体能力、これらは対巨人へ大きな影響を及ぼすでしょう。
以上です」
「だ、そうだ」
シャーディスの言葉を受け、ダリスは反対派であろう貴族達を見やった。
「だが彼女が我々に反旗を翻さないとは限らない。彼女の力はあまりに圧倒的だ。人を捻りあげるくらい、容易いだろう。
ただでさえ巨人の多大なる被害が出たというのに、今度は人間の姿をした化け物か？話にならん。即刻息の根をとめるべきだ」
彼ら反対派は全体の3分の1にも満たない。ただし よりによって彼らはその貴族の中でも上の方に属する。
ひっくり返せるか___ダリスの眼差しが、シャーディスではなくエルヴィンに降り注いだ。
その視線を受け止め、エルヴィンは説明を始めた。
「彼女は多くの人を救った。その数字はウォールマリア内で生き残った人数だといってもいいほどだ。
我々が加勢に行くまで50体近くの巨人を殺したらしい。敵だとすれば、そこで人類を助ける必要はなかった。寧ろ我々の邪魔をすればよかったのだ。
それでも不安が残るというならば...調査兵団には、彼女に劣らない強さを持ったヤツがいる」
貴族達は一斉にエルヴィンの隣のリヴァイに注目した。
最近、人類最強と謳われるようになってきた、リヴァイ。
「彼なら、万が一彼女が反抗したとしても、仕留めることができます」
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練紅龍(プロフ) - らんまるさん» ひぃぃありがとうございます！嬉しくて動悸が...！コツコツでもなんでも頑張ってくっきゃないですね！(｀ω´) (2019年6月17日 21時) (
レス) id: 308444a36a (このIDを非表示/違反報告)
練紅龍(プロフ) - かまぼ子さん» ありがとうございます！キノコはそこらじゅうに生えてます。その一部の頭に生えていた分をとりました|彡ｻｯ！ (2019年6月17日 21時) (レス) id: 308444a36a (このIDを非表示/違反報告)
らんまる - こういうのを誰かやってくれると思ってました。想像以上に面白くて更新が楽しみで仕方ありません。ゆっくりまったりお待ちしておりますので、これからも頑張ってください！(*^^*) (2019年6月16日 22時) (レス) id: 1ad8a87860 (このIDを非表示/違反報告)
かまぼ子(プロフ) - ハンジとの絡みがかなりハマりました。きのこは頭に生えてる感じでしょうか？更新楽しみにしてます^o^ (2019年6月16日 20時) (レス) id: 48e845b0f0 (このIDを非表示/違反報告)
練紅龍(プロフ) - 桔梗さん» とても嬉しいです！ぼちぼち更新ですが、励みになります。 (2018年10月16日 22時) (レス) id: 308444a36a (このIDを非表示/違反報告)
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