【東京喰種】適当“半喰種”は美食家に狙われている。パート4[月山習]

＃171 ページ27

A「見ました月山さん…‥」

月山「あぁ…見たよ…」

先日の喧嘩を気の毒に思ってくれた読者様が教えてくださった。

A「黒なんですね…」

月山「黒なんだね…」

シマウマの地肌は、黒らしい。

知らなかった……


A「月山さんは何色なんですか？」

月山「僕かい？僕は君の色に染まっているよ」

「ふっ」とキメ顔。

A「違いますよ。一回 頭剃らせてください」

月山さん硬直。

これがほんとの石化。

月山「すまない、それはいくら君のお望みでも出来ないよ…」

苦笑いで汗を垂らす。

A「じゃあ刈らせてください」

月山「人の髪の毛を雑草みたいに言わないでくれ」

頭の上に両手を置き、防御態勢をとる月山さん。


A「月山さんは剃ったら何色なんですかねぇ〜」

じりじりと近づいていく。

月山「よく考えてAちゃん！！肌色以外考えられないよね！？逆に肌色以外の人っているのかな！！？」

A「わかんないですよ。剃った瞬間に色が変わるかもしれないじゃないですか」

月山「それは最早 人じゃないよ！！！」

右目が赫眼になる。

それに気づいたのか、よりいっそう慌てだす月山さん。


月山「ちょっ、ちょっと待って！赫子で剃ろうとしてるの！？」

A「そうですけど」

月山「嫌だよ！！！」

A「じゃあバリカンならいいんですね」

出しかけた赫子をしまい、洗面所へと向かう。


月山「まっ…‥待って待って！！」

A「何ですか。今日は一段とうるさいですよ」

月山「君のせいなんだけどね！」

私のせい？

why？


月山「わからないことがあるならググったほうがいい！！」

月山さんの口から「ググる」なんて言葉が出るとは…


『月山 ハゲ 何色』


A「……出ないじゃないですか」

月山「こんな言葉調べられるなんて、Googleもびっくりしてると思うよ」


こんなくだらない毎日を精一杯生きています。

＃172→←＃170

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す