7両 緊急事態発生です。 ページ9
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『ていうか第四の扉が開かれたってどういうことだよ』
「あ、みゆだ。みゆ、おはよ。みゆ好き」
『俺も好き♡じゃなくてw』
みゆの声好き。みゆ落ち着く。亮ちゃんも好きだけどねっ。
『第四の扉は常時開かれてねェってことだよな』
「そう」
『第四の扉』は開かれた。
ところが、それは常時開いていることはない。
再び開かれたそのとき、世界はまた―…。
『とりあえず今すぐそっち行くから。玄関、鍵開けておいてよ』
「うんっ」
『A、俺たちがお前を守ってやっから。泣くなよ。泣いたらお仕置きだからな!』
「…うんっ!」
みゆの笑い声が聞こえてから、ぷつんと音が途切れる。
「…急がなきゃ」
早めに手を打っておかなきゃね。
―
亮介「さて、どうするか」
御幸「どうしようもないっスよねこれ…」
「(がじがじ」
御幸「こらw俺の指食べるんじゃありませんw」
亮介「ぺっしなさいぺっ。ばっちぃから」
御幸「亮さん?!」
「おなかすいた…」
御幸「言うと思って買ってきたよ」
みゆのカバンからパンが出てきた。やったぁ。パンだ。パンダ?
「(もぐもぐ」
御幸「あー可愛い。何コイツ可愛い」
亮介「人間って不思議だよねー。こんな切羽詰まってるときでも可愛いとか思えちゃうんだもんねー。で、どうする?」
『A様、そのパン美味しいんです?』
「美味しいよ」
『パンなんて死んでから全然食べてない…』
「榮と曉は西洋だもんね。昔はパン食べてたよね」
『死んでからって言っても大分立ちますけど』
『200年くらい経ったか?』
『うん』
「すごいね」
『パンとは?』
『水と小麦を混ぜて練ってかまどで焼いたやつのことらしいですよ』
『ほう』
亮介「佯はよくAを見つけたね」
『えぇ。すぐ分かりました』
亮介「それもそうか…」
御幸「…」
暗黙の了解、みたいな。
言わなくても分かってしまうこの『私への崇め』が辛い。
薄々感づいている人もいるかもしれない。
崇められる対象。
それは神の御子。
つまり―…。
『失礼ですが…』
「なんでしょう?」
『もしやA様はあの天照大御神の末代では…?』
「…そうだよ」
『やはりそうでしたか…』
「分かっちゃった?」
『えぇ。ただならぬ空気を感じましたから』
亮介「空狐、それ以上は…」
『存じております。A様を傷つけるだなんてしたくもないですわ』
御幸「ははっ!物分かりのいい奴w」
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サラ - 続きキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!これからも頑張って下さい! (2015年3月21日 22時) (レス) id: 791174cba6 (このIDを非表示/違反報告)
Ray(プロフ) - 管理人からです。諸事情により3月中旬まで、現在書かせていただいている作品すべて更新停止とさせていただきます。大変申し訳ございません。 (2015年1月12日 14時) (レス) id: fe92bef5af (このIDを非表示/違反報告)
サラ - こんにちは!!こっちのパロディもいいですねぇ…。今思ったけど、私すごいたくさん歪さんの小説に顔出してる気がする…。うっとおしいと思ってたらすみません! (2015年1月4日 22時) (レス) id: 791174cba6 (このIDを非表示/違反報告)
白(びゃく)(プロフ) - 美味しいよもぐもぐなんだこれ最高だよもぐもぐ滾るよもぐもぐ((さっそく現れる白です (2015年1月3日 22時) (レス) id: 72a5017d73 (このIDを非表示/違反報告)
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