4両 依頼主のご登場 ページ6
−−−
―放課後
亮介「いでよ」
御幸「我らが主」
「えいやーっ」
誰もいなくなった教室の扉の前で呪文を唱えて、扉を思いっきり開ければいつもの和室。
「ただいまぁーっ」
しゅーっと畳の上に滑り込む。
御幸「あ、赤のドット」
亮介「リボン付き」
『亮さん変態』
亮介「うるさい」
「み、見ちゃダメっ」
めくれたスカートを直してちゃんと正座する。ちょっとおちゃらけちゃった。
『あの、すみません…』
御幸「んぉ？」
亮介「あれ」
「お客さん」
もふもふのしっぽ。
綺麗な真っ白な毛に黒髪。
周りに揺らめく紅い炎。
もしかしてこれ…
亮介「空狐だね」
『あ…分かりますか？』
亮介「天狐かと思ったけど、妖力見たらそんなもんじゃないね」
御幸「空狐…ってことはアンタ妖狐の中じゃランク的には2番目？」
『え、えぇ…』
「みゆ物知り」
御幸「ドヤァ」
亮介「ウザい」
亮ちゃんがみゆの頭にチョップした。痛そう。
「ところで、空狐さんは何かご用で来たんですよね…？」
『あ、はい。そうです。亮介さんにご相談がありまして…』
亮介「え？オレ？」
『はい』
妖怪が人に相談を持ち掛けることは滅多にない。
昨日の小玉鼠みたいな、「元の場所に戻してほしい」というのはまた別物だから…。
亮介「オレに相談があるってことは相当困ってるみたいだね」
『…』
亮介「いいよ、聞いてあげる。ただし、くだらない内容だったら即刻成仏させるからね」
―いくら空狐と言えど、オレを騙すなんてことは許さないから。
このときちょっとだけ亮ちゃんが怖いと思った。
目がぎらっとしてて、口が楽しそうに歪んでて、声音もいつもより上がってて。
御幸「怖がることねェだろ。いつもの亮さんじゃん」
「でも…あの眼は何か考えてる…」
ぎゅ、とみゆの服の袖にしがみつく。みゆがおてて握ってくれた。
御幸「大丈夫だよ、亮さんはそんな酷いことするような人じゃねェからさｗ」
「…うんっ」
亮介「御幸、お茶出してあげて」
御幸「うっす！」
亮介「Aは空狐の隣に座って」
「え…」
『お願いします』
亮ちゃんに言われた通り、空狐さんのお隣に座る。
空狐さんのしっぽがほっぺたに当たってくすぐったい。
「空狐さん空狐さん」
『なんでしょう』
「亮ちゃ…なんで亮介さんを知ったんですか？」
『それは内緒です』
空狐さんは静かに微笑むと、亮ちゃんと向き合った。
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サラ - 続きｷﾀ━━━━(ﾟ∀ﾟ)━━━━!!これからも頑張って下さい！ (2015年3月21日 22時) (
レス) id: 791174cba6 (このIDを非表示/違反報告)
Ray(プロフ) - 管理人からです。諸事情により3月中旬まで、現在書かせていただいている作品すべて更新停止とさせていただきます。大変申し訳ございません。 (2015年1月12日 14時) (レス) id: fe92bef5af (このIDを非表示/違反報告)
サラ - こんにちは!!こっちのパロディもいいですねぇ…。今思ったけど、私すごいたくさん歪さんの小説に顔出してる気がする…。うっとおしいと思ってたらすみません！ (2015年1月4日 22時) (レス) id: 791174cba6 (このIDを非表示/違反報告)
白(びゃく)(プロフ) - 美味しいよもぐもぐなんだこれ最高だよもぐもぐ滾るよもぐもぐ((さっそく現れる白です (2015年1月3日 22時) (レス) id: 72a5017d73 (このIDを非表示/違反報告)
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