その魔物、お祓い致します。 【ダイヤのA パロディ】

11両　本領発揮です。 ページ13

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ぱきっと手を鳴らす。


ひっさびさに大物退治って感じ？


御幸「佯、クロノスのところまで。榮と曉、少しの間Aのこと頼んだぞ」

『おう！』

『分かりました』


言われんでも分かってるんだろうけどｗ


御幸「クロノスを海まで送り届けなきゃいけねェのもあるけど、まずはあの暴れ回るヨルムンガンドなんとかしねェとな」

『つーかお前、友達はいねェくせに神様のご友人は多いのかよ』

御幸「うるせｗ」


佯の背中に乗って飛んでいけばあっという間。


『聞き分けの悪い蛇だな』


クロノスの低い声が空気を震わせる。んじゃま、ちょちょいと終わらせますか。


御幸「この地に悪魔あらんをば祓い清め申す」


持ち前の腕力で、クロノスの腕のほうへ聖水を放り投げる。


空中を舞っているうちに、聖水のふたは外れ、見事毒蛇にかかる。


暴れていたはずの毒蛇は大人しくなった。これでしばらくは平気だな。


『ありがとう、我が主のご友人』

御幸「いやいやｗこちらこそありがてェ」

『我が主にもお伝えください』

御幸「そんなお固いこと言わなくていいと思うけどなぁ」


アイツはそういう扱いが大っ嫌いだからな…口に出さないだけで。


『そうでしょうか…しかし彼女は私共の主。彼女に従うことは必ずでしょう』

御幸「そうかｗ」


必ず、ねぇ。


…つかギリシア神話の最高神はゼウスじゃねェの？あっ、クロノスの息子じゃんｗｗｗ


『何がおかしいのです？』

御幸「イヤｗｗｗなんでもねェｗｗｗ」


やっぱこういうのってぐちゃぐちゃしてっから面白ェんだよなｗｗｗ


だからやめられねェのよ、お祓い活動。


―


「みゆ笑ってる」

『どうかしちまったんですかね』

「いつものことだよ」

『僕たちのマスターは何かと笑いますよね』

「そうだね」


でも、あのみゆの笑顔に救われたというか、なんというか。


やっぱり私みゆのこと好きだな。みゆ優しい。でもみゆ意地悪。


「やっぱり嫌い」

『え？！い、いきなりどうしたんです？！』

「みゆきらーい」

『マスター遂に嫌われる…』

「意地悪じゃなかったら好き」


でも…みゆから意地悪取ったらみゆじゃなくなっちゃう。意地悪あってこそのみゆか。


御幸「もしもーし？！聞こえてますけどー？！」

『地獄耳…』

『A様に対する執着心故にですか…』

御幸「違うわ。お前ら成仏させんぞ」

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