10両 おやめください。 ページ12
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溢れ出た妖気。
そこから生まれる小さな魔物たち。
いつもならその魔物たちは弾いたり叩いたりすればすぐに消えてしまう。
ところが今は違った。
『…?』
御幸「オイオイ嘘だろ…w」
生まれたのは見たこともない、聞いたこともないような大きな蛇。
御幸「ヨルムンガンドかこれ…」
『北欧神話に出てくるあのヨルムンガンドですか』
『やべェしっぽ振り下ろしてくるぞ!!』
「や、っだ…!」
御幸「A!」
みゆに腕を引かれぎりぎりのところで避ける。目の前を大きなしっぽが落ちてきたよ…。
御幸「つーかここでやるとマズい。外出るぞ!」
『我が主の仰せのままに!』
御幸「いでよ我らが主、我は望む、荒野へと!」
勢いよく襖を開けて飛び出す。
大きな蛇さんも私たちめがけて攻撃してくる。
『2人とも、俺の背中に!』
佯に言われ背中に飛び乗る。自分たちの足で走るより全然速い。すごいすごい。
御幸「あー疲れた…佯マジありがてェ…」
『亮さんに散々躾けられたからな!』
御幸「流石だわwにしても、3匹出てこないだけましだな」
「3匹いるの?」
御幸「おう。てかお前欧米魔物には知識ない感じ?」
「北欧はあまり知らない。ロキとヘズくらい」
『ていうかヨルムンガンドって海に沈んだんじゃありませんでしたっけ?』
御幸「榮の言う通りだ。ヨルムンガンドはオーディンの手によって海に捨てられたんだ」
『僕の瘴気からあんなのが出てくるなんて…やっぱり、扉のせいなんですか』
「多分…自分たちでも力がコントロールできない状態にあるかもしれない。曉の場合は違ったけど」
御幸「亮さんからの連絡はねェ…晢は亮さんと一緒だから、伏見と一緒に護衛してるはずなんだけど…」
ふっと後ろを振り向く。
ヨルムンガンドとの距離は離れてきた。
御幸「佯、ストップ」
『はい!』
みゆが地に下りて、蛇さんと対峙した。
御幸「悪ィA、なんかデカいの呼び出してくれね?」
「うん、いいよ」
すぅ、と息を吸い込み、短く一言。
「いでよクロノス」
御幸「え?!まさかのギリシア神話から?!」
「だ、だって思い当たったのがこれしかいなくて…!」
『お呼びかな、我が主よ』
御幸「仕方ねェよな…クロノス、アイツを連れて海の女神に帰してやってくれ」
『承知した』
どすんどすんと大きな音を響かせ、クロノスはヨルムンガンドを抱きかかえた。
御幸「さぁてと。ここからは俺のターンかな」
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サラ - 続きキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!これからも頑張って下さい! (2015年3月21日 22時) (レス) id: 791174cba6 (このIDを非表示/違反報告)
Ray(プロフ) - 管理人からです。諸事情により3月中旬まで、現在書かせていただいている作品すべて更新停止とさせていただきます。大変申し訳ございません。 (2015年1月12日 14時) (レス) id: fe92bef5af (このIDを非表示/違反報告)
サラ - こんにちは!!こっちのパロディもいいですねぇ…。今思ったけど、私すごいたくさん歪さんの小説に顔出してる気がする…。うっとおしいと思ってたらすみません! (2015年1月4日 22時) (レス) id: 791174cba6 (このIDを非表示/違反報告)
白(びゃく)(プロフ) - 美味しいよもぐもぐなんだこれ最高だよもぐもぐ滾るよもぐもぐ((さっそく現れる白です (2015年1月3日 22時) (レス) id: 72a5017d73 (このIDを非表示/違反報告)
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