mission107 ページ28
youside
A｢大丈夫。覚悟は決まってるから。｣
私がそう言うと凛月君はほっとしたように表情を緩める。
凛月｢俺もちょろいよねぇ。最初はあんなにあんたの事嫌ってたのに…気づいたらあんたに対する嫌悪感なんて綺麗さっぱり消えてた。｣
A｢確かに。敵意と近づくなオーラ凄かったなぁ。｣
つい先日までの凛月君を思い出し苦笑いをする。
凛月｢でも…あんたの抱き心地だけは最初から気に入ってたよ。抱き枕として最高だった。｣
そう言われ、私ははじめて凛月君と出会った時のことを思い出した。
(確か、目を覚ましたら凛月君が私を抱き枕にしてたんだっけ…懐かしいな。)
思えば最悪な出会いだったけど…こんなふうに話が出来る仲になれてよかった。
凛月｢休憩は終わりにして、そろそろ行こうか。…城の辺りが騒がしくなってきた。｣
A｢言われてみれば…確かに。｣
先程は私と凛月君の話し声しか聞こえなかったというのに、今は王都の方から騒がしい音が聞こえる。
凛月｢多分、俺達の脱走に気づいて追っ手を放ったんだと思う。…早く行くよ。｣
A｢う、うん。｣
それから何日か走り続けていた私達だが。
兵｢いたぞ！あそこだ！｣
兵｢確実に捕らえろ！｣
絶賛ピンチである。
A｢まさかこんなに早く追いつかれるなんて…｣
凛月｢最悪…まだ北部まで半分も進んでないんだけど。｣
凛月君は忌々しそうに兵のいる方を睨む。
私たちは木の影に隠れるが…
兵｢男の方は殺しても構わないらしい！ただし、女は生きたまま捕らえろ！｣
凛月｢…｣
(どうしよう…完全に私狙いだ…！)
結局、危機的状況には変わりない。
(私が囮になるしか…)
凛月君にその旨を伝えようとするが、口を開く前に唇に人差し指が添えられた。
凛月｢…どーせ、囮になろうとか思ってるんでしょ？顔でわかる。｣
A｢…っ！｣
凛月｢大丈夫。普通の人間ならピンチだけど…俺は朔間の血を引いてる。逃げ切れるよ。｣
そう言って凛月君はなんと自分の親指に歯を立てた。
A｢何して…｣
凛月｢しっ。黙って。｣
凛月君は親指から地面に血を垂らし
凛月｢ᖇᑎᔕᑭ｣
何か呪文の様なものを唱えた。
その瞬間、何故かこちらに来ていた兵達が明後日の方向へと走っていく。
A｢あれは…｣
凛月｢魔術だよ、幻覚のね。あれで雑魚の目は欺ける。早く行くよ。｣
(凄…)
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リューゲ(プロフ) - yudukim0110さん» 励みになります！頑張ります！ (2023年1月8日 4時) (
レス) id: ab9e6bad9c (このIDを非表示/違反報告)
yudukim0110(プロフ) - 凛月くんが安定のかっこよさ🫶紅郎さん敵だけどかっこいいんだよな、惚れちゃう。いや毎回終わるタイミングが完璧なんですよ！続き楽しみにしてます😋 (2023年1月7日 21時) (レス) @page30 id: 114e667087 (このIDを非表示/違反報告)
リューゲ(プロフ) - @yudukim0110 コメントありがとうございます！！こんな駄作を面白いと言って貰えてとても嬉しいです😭紅月は強者として出したかったんです😊凛月君の夜型個性は消しちゃいましたが吸血鬼っぽく見せれるように頑張ります😊 (2023年1月6日 0時) (レス) id: ab9e6bad9c (このIDを非表示/違反報告)
yudukim0110(プロフ) - ここで紅郎さんが来るか。。！毎回面白くて尊敬です🫠はい、吸血鬼っぽいです。。。(笑) (2023年1月5日 19時) (レス) @page29 id: 114e667087 (このIDを非表示/違反報告)
リューゲ(プロフ) - @ひーちゃん ありがとうございます！更新の励みになります！！これからも頑張ります！ (2022年11月27日 18時) (レス) id: ab9e6bad9c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リューゲ | 作成日時：2022年11月27日 17時
