mission75 ページ39
youside
A「…」
"羽風「じゃあ、俺は行くね。それと君とはまたどこかで会える気がするよ、"A"ちゃん♡」"
たしかに羽風さんは私に対してそう言っていた。
(どうして…羽風さんが私の名前を知ってるの…?)
私は、自分の名前を羽風さんに教えていないはず。
でも、あの時彼が発したのは確実に私の名前だった。
A「…」
(泉さんとかが私の名前を教えた…?いや、でも泉さんはあまり羽風さんと私が関わることを好ましく思ってないみたいだった。だとしたらなんで…)
瀬名「あー、もうっ!!!」
ギュッ!!
A「痛っ!?」
いきなり、隣に居た泉さんに頬をつねられた。
A「何するんですか!!」
瀬名「何するんですかじゃなぁい!さっきから俺が呼んでんのに無視するなんていい度胸してるよねぇ!?ほんと、ちょ〜うざぁい!」
A「え…」
(全然気づかなかった…呼ばれてたんだ?)
A「ちょっと考え事しちゃって…ごめんなさい。」
私が謝ると、泉さんは少し頬を染めて眉間に皺を寄せた。
瀬名「まあ、良いけどさ。なんか…素直に謝られると調子狂う。」
A「え、なんでですか?」
瀬名「Knightsのメンバーは素直に謝るって事を知らないから。ね?かさくん。」
朱桜「うっ…」
瀬名「外を出歩くのにAから目を離すなんて…馬鹿じゃないのぉ?だからかおくんみたいなのに絡まれるの!」
朱桜「す、すみません。すぐに戻ってこようと思っていたのですが、ちょっと、人に絡まれてしまって…」
たしかに、思い返してみればあの場に司君が戻ってくるのが余りにも遅かった。何かハプニングがあったと考えれば遅くなったのにも説明がつく。
A「絡まれたって…なんで?」
朱桜「なんだか、食べたいものの注文の仕方がわからなくて困っていると紫の髪を持つ方に呼び止められてしまって…それで、説明をしていたら遅くなってしまいました…すみません。」
瀬名「はぁ…全く、あの時俺がいなかったらどうなっていたことやら。ほんと、感謝してよねぇ?…あと、かさくんは1週間おやつ禁止!」
朱桜「そ、そんなぁ…」
落胆する司君を横目に、私の羽風さんに対する違和感は拭えないままだった。
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作者名:リューゲ | 作成日時:2022年8月1日 20時