5人の怪盗と生きる宝石 第1幕 【あんスタ】

mission24 ページ29

youside






(泉さん達遅いなあ…)


時刻は午前0時を回っていた。


(夜の10時くらいには帰ってくるって言ってたのに…)


予定時刻から2時間も経っているのに、一切アジトに帰ってくる気配がない。

司くんとなるちゃんとアジトに帰ってきたから直ぐに司くんと泉さんはアジトを出た。

姫崎邸までは結構な距離があると聞いていたが、それにしてもこんなに遅くなるなんて…











凛月｢ねぇ。｣


A｢は、はい！？｣


気がつくと私の目の前には不機嫌そうな顔をした凛月くんと困ったような顔をしたなるちゃんがいた。


凛月｢あんたさっきからソワソワしすぎ。｣


鳴上｢こーら♪凛月ちゃんったら、泉ちゃんと司ちゃんが帰ってこないからってAちゃんに八つ当たりしないの！｣


凛月｢はぁ……それにしても、なんでこんなに帰りが遅いんだか。時間厳守のセッちゃんにしては珍しいよね。｣


鳴上｢何かあったのかもしれないけど、有事の際の緊急信号は出てないのよねぇ。｣


そう言ってなるちゃんはじっと時計を見つめる。


鳴上｢王様もお昼にここを出ていってから戻って来ないのよねぇ…まぁ、王様に関してはいつも通りなんだけど。｣

そんな事を話していると、ゆっくりとリビングのドアが開いた。
恐らく、2人が帰ってきたのだろう。


鳴上｢2人ともやっと帰って来たのね…お帰りなさ…！？｣


凛月｢は!?ちょっと何その怪我！？｣





凛月くんとなるちゃんが驚くのも当然だ。

だって…泉さんの右腕が血だらけになっていたから。







·

mission25→←mission23

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す