【黒バス】いろんな曲で短編集がしたい【短編】

Tummy :虹村 ページ4

RADWIMPSというバンドの曲です。
作者の好きな歌です。
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「今から宣戦布告をしとくわ。」



隣に座る嫁の膨らんだ腹を見つめ、呟く。

……その中にいる子に。



『…どうしたの？』


妻であるAは、小さい頃に事故にあったそうだ。

そのため、脚が不自由で、車椅子を使用している。



でも引き換えに、とても思いやりのある、人だ。



「…何でもねぇ。」


おい、俺の子供。

今度は心の中で呼び掛けた。



きっと俺は嫉妬する。


だって、俺の一番愛する人と、
俺にとって一番美しい人と、

血が繋がっているなんて。


羨ましすぎる。

おとな気ないけど、きっとそうだ。


俺が決して見ることのできない、その景色を見ながら育つのだ。

さぞ綺麗な、十月十日の旅であることだろう。



……羨ましすぎる。



生まれたその瞬間から、きっと尋ねてみたくなるだろう。

“母さんのお腹はどうだった？”

でも答えなくて、きっとむかっとくるかな。



…さて。


すごく恨んでいるようになってしまったけれど。

無事に生まれてきてほしい。

無事に生まれたら、いっぱい遊んでやるし、
お母さんの話もたくさんしてやる。


それから、Aに似ていると嬉しいかな。





最後に。

When ever you're in lack of some
warmness or maybe some hopeless,
there's notthing better to touch
I guarantee you that.

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