【カゲプロ】裏切り者の新団員の妹は感情皆無のはずの殺戮少女。

第9話 「関係ない」 ページ11

あ「おはよう」



みんなが消え、ユリが死んで、半日が過ぎた。





昨日のことを鮮明に覚えており、涙を堪えてリビングに入る。








まだ、誰も起きていなかった。






時計を見れば針の位置は6を指していた。






いつもなら、セトが起きてくる時間であり、キドがキッチンで料理をしているはずなのに。







どうしようもなくなって、ソファーに身を埋め、テレビのスイッチを押す。






この時間はニュースしかやっていないから、適当にチャンネルを選んでニュースを見た。







ユリを殺し、彼らから蛇を抜いた犯人を少しでも見つけたくって。





だけど、全然違う内容だった。






なんだかたくさんの人が通り魔に遭ったみたいだ。







6人か。





殺されたのは。






残りはきっと傷を負っただけに違いない。








関係ない。






俺らのこの問題には。






なんの関係もない。









少し眠ろう。






次に目が覚めたらカゲロウデイズに行くんだ。








アザミと話をしなくちゃ。








このことを話せばきっとアザミも動いてくれる。






だって、あんたの孫も、関わってるんだから…な…







俺はテレビを消して、目を瞑った。









＿＿___それらは違うところで繋がろうとしてた。

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