23. カロスリーグ開幕 最強の真意 ページ17
最後には叫ぶようにして自分の見た夢や抱えた感情について話したシオンは、ぼろぼろと大粒の涙をその目からこぼしながら、二人の手をそれぞれ握りしめる
内容を聞くだけでもぞっとしてしまうような光景を二つも見たシオンの恐怖を感じ取った二人は、シオンがまだ14歳の少女なのだと痛感する
シオンは「人気ブランドのオーナーデザイナー」「先代カロスクイーン」「元トップアイドルユニットの襲名メンバー」「ジムリーダー」「カロスチャンピオン」等、いくつもの輝かしい肩書や経歴を持っていて、それにふさわしいといえるような言動を周りから求められ、本人もそれに答えている
しかしそれでも、中身はただの14歳の少女であり、チャンピオンやクイーンにあこがれ、旅をする少年少女とほとんど変わりないはずなのだ
それと同時に、シオンに素直な気持ちを表現したり、年相応な言動をさせないようにさせてしまっているのは、自分たち、周囲の大人なのだと気づいてしまう
ｶﾙﾈ 「シオンちゃん、話してくれてありがとう
一人で抱えているの、辛かったでしょう・・・?」
夢主「・・・」
ｶﾙﾈ 「“大丈夫”なんて、無責任なことは言えないけれど、被害は最小限に抑えてみせる
カロス地方のジュンサーや、ジョーイさんたちにもすでに待機してもらっている
何かあればすぐに動ける体制を整えてあるわ」
カルネがゆっくりと言い聞かせるような口調でシオンに語り掛けるも、シオンの顔色は戻らない
するとそこへ、会場スタッフが３人を呼びにやって来る
ｽﾀｯﾌ「カルネさん、シオンさん、プラターヌ博士、そろそろお時間です
スタンバイお願いします」
ｶﾙﾈ 「わかりました！」
そういってカルネがシオンの方へ向き直ると、既にシオンは何事もなかったかのような顔をしている
ｶﾙﾈ 「・・・(切り替えの早さも、演技力の高さも、こういう時ばかりは考えものね)
シオンちゃん、プラターヌ博士、行きましょう」
ﾌﾟﾗﾀ「ええ」
夢主「はい」
カルネの後に続き、プラターヌ博士とシオンも楽屋を後にする
カロスリーグ決勝戦の幕が、カロスの歴史に名を刻む長い一日の幕が、
ついに上がる
・
・
・
続く (更新停止中)
お気に入り登録で更新通知を受け取ろう
←23. カロスリーグ開幕 最強の真意
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 55人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あい - とても素敵な作品ですね！更新再開を願っています！これからもも頑張ってください (2019年10月12日 15時) (
レス) id: 94215d71fb (このIDを非表示/違反報告)
遊星(プロフ) - 素敵な話なのに更新停止は勿体無いです。早く続き読みたいです。私は、この話が大好きです…(照)。 (2019年2月11日 8時) (レス) id: cc3dcebb37 (このIDを非表示/違反報告)
* - オリジナルを外してください。 (2018年12月24日 2時) (レス) id: e51d07dac9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：カンパニュラ | 作成日時：2018年12月24日 0時
