向日葵〈赤司征十郎〉

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赤司side





実「ねぇ征ちゃん、恋してるでしょう」


赤「…」


この小説初登場のこいつがいきなりなにを言いだすかと思えば。


実「答えなさい征ちゃん」


赤「どうしてそう思った」


実「最近あなたよそよそしいのよ
いきなりフッて笑ったり顔赤らめたり
まるで上の空よ」

赤「…そうか？」


実「自覚がないなら尚更ね

相手はどんな子？？」


まぁ、レオならいいか


赤「明日からマネージャーで入る長屋A」

実「ええ！？あの美人さん！？」

赤「知ってたのか？」

実「うちのクラスの男子達が可愛い可愛い言いまくってるわよ！！」


は、殺す(


赤「まぁ…確かに色々と可愛いな」

実「あらま、だいぶ惚れちゃってるわね…」

赤「昔長屋とは出会ってたんだ」

実「え？」

赤「東京の公園で。泣いてる子がいたから話しかけて花をあげた

その相手が長屋だった
長屋も覚えてたらしく俺を初めて見た時に気づいたらしい」

実「なにそれ運命じゃない！！！」

赤「運命っていうよりは、奇跡かな」


俺には運命の相手なんて現れないと思ってる


現れてもその相手とは…


この歳で結婚のことを考えるとはな


実「でもそれ危なくない？」

赤「？」

実「ここの部員って私のクラス多いじゃない？
それじゃなくてもこんな大勢の男の中にAちゃんが入るのよ？
こんなに男がいればAちゃんも誰かしらに恋するんじゃない？？」

赤「…」

ドクンッ


考えてもなかった

むしろ毎日会えることを喜んだいたかもしれない


赤「レオ」

実「どうしたの？」

赤「どうすればいい」

実「どうするもこうするも他の男に取られないように自分のものにすればいいのよ」

赤「自分のもの…」


俺にあんな高嶺の花のような女の子を自分のものにできるような魅力でもあるのか？？

ないだろう


実「征ちゃんも恋愛になると分からないのね
可愛いわ(＾ω＾)」


赤「…帰る」



明日が嫌になってきた

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