8 親友 ページ9
Aside
私から炭治郎にキスしたあの日から数日が経った。
「A、こっちおいで」
炭治郎に寄り添うように近づく。
朝の登校時間、今日は二人で登校だ。
足並みを揃えて歩く、天気が良くてより気分がいい。
周りの人が少なければ炭治郎に近づくけど学校周辺になると生徒や先生が増える。
学年で有名な炭治郎と恋人だなんて大勢の人にバレてしまったら最悪だ。
登校で炭治郎に甘えているのもつかの間。
……同じ制服がちらほらと見えてきた。
危機感を感じて若干距離をとる。
恋人繋ぎだった手もするりと離す。
ちらりと炭治郎の顔を見たら悲しそうな子犬の顔をする。
「A………」
ごめん、と表情で表すも炭治郎はしょげる。
炭治郎は先輩、町の人…とにかく男女問わず好かれている。
きっと私と炭治郎の関係を伝えたら微笑ましく思う人もいるだろうけど、
妬む人も良く思わない人もいそうで怖かった。
私と炭治郎は親友。
皆の前ではそう繕う。
校門前に着くと、うげぇ…とした顔をする善逸くんが立っていた。
「おはよう、善逸！！」
「おはよう、善逸くん」
私と炭治郎が挨拶をすれば善逸くんはこう言った。
「羨ましい！俺はすごく羨ましい！！俺だって女の子と一緒に登校したい！でも風紀委員だからここに立ってないといけないんだ、炭治郎〜…Aちゃん〜…どうにかしてくれよぉ…」
善逸くんは私と炭治郎の関係を知っている数少ない子。
というか、炭治郎が話してしまった。
私が炭治郎と付き合うことを承諾してすぐに炭治郎は善逸くんに嬉しさのあまり報告したらしい。
その次の日はやけに炭治郎の顔が腫れていたのを覚えている。
「冨岡先生に頼み込めばいいってあれほど言っただろう…？」
「違うんだってぇ、炭治郎！あの人全然、俺のハナシ聞いてくれないの！！」
善逸くんはわんわんと嘆き始める。
確かに冨岡先生は全然聞く耳がないというか…。
聞いてはいるのだろうけど感情が読み取れなくて分かりずらい。
善逸くんは炭治郎の腕をぶんぶんと振る。
なんとか善逸くんを宥める。
「私からも冨岡先生に言ってみる？」
「ほんと！？」
私の言葉を聞いて顔が明るくなる善逸くん。
善逸くんははちゃめちゃな子の印象が強いけど思いやりがある。
困っているなら助けてあげないと。
「良かったな、善逸」
炭治郎もにこりと笑う。
冨岡先生は手ごわいけどなんとか説得させてみせよう！
私は意気込んだ。
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シノブ(プロフ) - ヤバイヤバイめっちゃドキドキしました！！ドキドキをくれてありがとうございます<(_ _)> (2022年4月9日 9時) (
レス) @page42 id: 1ffddb9be4 (このIDを非表示/違反報告)
ふわむにゃ(プロフ) - ぽぽぽぽぽさん» コメントありがとうございます！甘い炭治郎が書けて良かったです！ (2020年5月22日 9時) (レス) id: a6eb1143e2 (このIDを非表示/違反報告)
ぽぽぽぽぽ - ごはぁ！（炭治郎にやられた音）面白いです！ (2020年5月7日 12時) (レス) id: 7a7fe6581f (このIDを非表示/違反報告)
ふわむにゃ(プロフ) - ロゼオさん» わ〜！ありがとうございます！！また書きます！更新頑張りたいと思います、感謝です…！！ (2020年4月1日 18時) (レス) id: a6eb1143e2 (このIDを非表示/違反報告)
ロゼオ(プロフ) - とても面白かったです！こんな感じのちょい甘が好きなのでまた書いてくれると嬉しいです！煉獄さんの小説の更新頑張って下さい！ (2020年4月1日 15時) (レス) id: dea7ecbd36 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふわむにゃ | 作成日時：2020年1月20日 0時
