Eveと訳アリ同居始めました。【あんスタ】 (ページ40)

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39 青春したいページ40

ジュンside

「いやぁ、どうやらこちらに来てくれるようで！電話で伝えられる内容ではあったんですがねぇ、あっははは☆」

茨はスマホを耳から離し、高笑いをした。

「ちょっと、茨。Aちゃんを早退させたの？」

「Aさんが早退を希望してたので！」

おひいさんは茨を怒りつつ、紅茶をいつものように飲み始める。

「もう…本当仕方がないよね…」

今、オレたちEdenは秀逸学園の寮でまたいつものように会議をしていた。
SSについてだとか、色々。
特にSS後にやる予定であるライブに話がメインだった。
そのライブにはAさんも関わるらしい。

「SSはもちろんぼくたちが勝つけどその数日後にはライブがあるんでしょ？」

「はい、殿下！ドームで感謝のライブを届けるんです」

「ドーム…！」

俺はドームという響きに感嘆が漏れる。

「ドームは人が多くて大切な舞台、SSと同じくらい…」

「そうだね、凪砂くん！一緒に頑張ろうねっ」

「おひいさん、いかにもナギ先輩と二人で出るような感じで話さないでください」

おひいさんの言動に腹を立てつつも、オレは書類に目を通した。

そして数分後、Aが到着した。

「失礼します…！」

「これはAさん、来ても来なくても良かったのに…」

「えっ、でも…来たかったから来たんです。もっとちゃんとEdenに関わりたい…私の青春は夢ノ咲にはないんです」

「貴方って人は…」

茨は仕方なく笑うと書類をAさんにも渡した。

「SS後のライブについてですがAさんには自分たちのレッスンを見てもらいたいんです。少し荷が重いかもしれないですが…他に頼みたいことがありますし」

「わかりました、頑張ります！」

「うんうん、いい意気込みだよね！」

おひいさんは嬉しそうにAさんの頭をいつものようにわしゃわしゃする。
メアリみたいに見えているんですかねぇ…。

「日和くん、私もやってみたい…」

「もちろんだねっ、Aちゃんの髪はいい匂いがしてふわふわだね♪」

あーあー、ナギ先輩まで加わって…。
Aさんは嬉しそうにされるがまま。

「もう、何ふざけてるんですか」

「ふざけてなんかないよね」

……不覚、オレも混ざりたいと思ってしまう。

SSの後か…、結果がどうあれ頑張りたい。
オレもしっかりと心の中で意気込んだ。

まずはSS、近づく本番にオレは胸を躍らせた。