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Hope for eccentric 5 ページ27

「先輩。……俺達はヒーローです。貴方を、助けに来ました」

『……僕は、救われる“良い子”ではないよ』


俺の言葉に、皮肉のようにそう告げる先輩。
ヒーローは、正義を守る者。
悪と言われた奇人の一人である彼は、自分は正義ではないとただ否定した。

──でも。そんなことないって、俺は知ってるから。


天才であった五人は、けれど、誰よりも周りの幸せを願う優しい人達だって、知ってるから。


「貴方は“良い子”ですよ、斎宮先輩」

「いまはまだ……けれど、しゅう。あたらしい『ほし』を、ぼくたちにはみまもる『ぎむ』があります」


俺がそう答えると同時に、深海先輩がポツリと告げる。

……驚いた。俺は彼に、これから起こる未来のことは何も伝えていないのだけれど。
深海先輩も、変わろうとしているのだろうか。

滅多に他人に興味を持たない彼が、今後生まれる自分の後輩を、見守ろうとしているのだろうか。


『新しい星…か』


小さく、声が響いた。
何やら考えるようにおし黙った斎宮先輩は、しばらくするとガタガタッと部屋の中で音がなる。


そして数秒後……静かに、扉が開いた。


「……随分あの不出来な人形に、迷惑をかけられたようだね」


初めて会った時に比べれば、随分と憔悴した姿。
だがその瞳はまだ、爛々と輝いていた。
不撓不屈の意思を持ちながら。


「これは今日の礼なのだよ。りゅ〜く……鬼龍にでも見せて、手直ししてもらうがいい」


渡されたのは一枚の紙。
“流星隊衣装案”と、服のデザインが描かれた、一枚の──。


まさか、これを考えてくれていたのだろうか。
大した繋がりもない、俺の、俺達のために。


皇帝に敗れた帝王は、しかし…無駄に時間を過ごさなかった。


「あ……ありがとう、ございますっ…」


嬉しい。この衣装は、流星隊のユニット衣装となるものだから。
ようやく、俺の憧れた姿に、なっていくから。


俺は笑顔で、大事に紙を抱きしめた。

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(プロフ) - 一期雨楽♪さん» こんにちは。泣きそうになるくらい嬉しいお言葉でした。私の書く話で誰か一人でもあんスタ!の世界を好きになってくれるのなら、それ以上のことはありません。今は更新ができていない状態ですが、必ず続きを載せますのでこれからもよろしくお願いします。 (2019年7月23日 18時) (レス) id: a7c8dc252c (このIDを非表示/違反報告)
一期雨楽♪ - わたしは・・・・この小説を見て、あんスタを知り、どんどん調べていって流星隊推しになりました。見つけれてよかったとおもいます。ありがとうございます!! (2019年7月16日 20時) (レス) id: a5d56a5b82 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - カグサさん» ありがとうこざいます!理くんすごいですよねー…。作者の私でもたまにハイスペックだなあと思ってしまうこともありますし。応援ありがとうこざいます。これからも頑張らせていただきます! (2017年12月27日 21時) (レス) id: 1f05f5b54d (このIDを非表示/違反報告)
カグサ(プロフ) - 夢主くんの性格に惚れました!!更新楽しみにしてます!微力ながら応援させていただきます♪ (2017年12月27日 20時) (レス) id: 754d74c58c (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 暁さん» ありがとうございます!楽しんでいただける方がいると、こちらもやりがいが出るので嬉しいです。 (2017年12月27日 2時) (レス) id: 1f05f5b54d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:詅 | 作成日時:2017年12月17日 20時

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