今吉side25 ページ32
食事を終えて
Aが着替えようと自分の服を探しているのを見て
あぁ、と思い出す。
今吉「スマン、服、用意できへんかってん」
貴方「へ？服、あるよ？」
Aがクリーニングされた自分の服を見つけて言う。
今吉「や、そうやのうて…」
そう言いかけて、Aはわしが何を言いたいのか気付いて、首を横に振った
貴方「大丈夫」
「…いつも新しい服、用意してもらうの、申し訳なく思ってたし」
今吉「そおか」
「けどなぁ、やっぱり残念やなぁ」
貴方「え？」
今吉「せやってA、わしが用意した服着たら、
その日一日わしの事ばっかり考えてくれるんやろ？」
貴方「!!/////」
今吉「どうにかしてでも用意すれば良かったわ」
そう拗ねたように言っていると
Aが”忘れ物”として届けられた前回用意した服を見つけた
貴方「ね、翔一、これは？」
今吉「ん？あーそれ？それ前にAに用意したやつ。」
「前着て帰らへんかったやろ？」
貴方「あ….」
あからさまにすまなそうな顔をするA
今吉「いや、ええよ、怒ってへんよ？」
貴方「これ…貰っても良い？」
今吉「...ええよ、Aの為に用意したやつやもん」
そう言うと嬉しそうに笑って
貴方「ありがとう＾＾」
あぁ、わしはほんまに...
わしは今までどんだけAの笑顔を見損なってたんやろう。
あほやなぁ、わし。
今吉「けどそれ寒いんとちゃう？」
バスルームに持って行って着替えとるAに訪ねると
貴方「平気」と、一言の返事。
着替えてバスルームから出て来て
そわそわした感じで
貴方「ど、どうかな？」
と訪ねてきた。
もちろん答えは決まっとる
今吉「よう似合てるよ、かわええわ＾＾」
その言葉にAはホッとして笑う
今吉「そやけどほんま寒ない？」
そう言いながらAを引き寄せ
薄いブラウスの上からAの細い腕を摩った
貴方「平気だよ、カーディガン持ってるし、ちょうど良いくらい」
今吉「そうか？そやったらええんやけど、
冷えて風邪とか引かんようにしいや？」
貴方「平気だってば。
「…翔一って、結構心配性？」
今吉「そんな事無い思うけど…」
Aに対しては今までの自分と違う人格が出て来たりするからなぁ。
Aが言うんやったらそうなんやろう。
”わしはAに対して結構心配性”
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紅の翼(プロフ) - 私、カンナさんの書く今吉さんが大好きで、よく作品を拝見させていただいております。今回の今吉さんは、心配症でかわいかったです！それにストーリーに感動しちゃって涙が止まらないです。 (2015年10月25日 7時) (
レス) id: d4a422a93a (このIDを非表示/違反報告)
カンナ(プロフ) - ずなさん» うわわありがとうございます＾＾涙はそのままに。こんなお話に使うのもったいないですからね！でもほんと嬉しいです。 (2014年10月18日 21時) (レス) id: 72bd11956a (このIDを非表示/違反報告)
カンナ(プロフ) - ハルさん» そんな、涙の無駄遣いせんでください。でも嬉しいです。ありがとうございます＾＾ (2014年10月18日 20時) (レス) id: 72bd11956a (このIDを非表示/違反報告)
ずな(プロフ) - すごく感動しました！涙がでてきそうになりました！ (2014年10月6日 5時) (レス) id: 6cd389a553 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - やばい…今一気に読んで泣いとります(｡･ω･`)ええ話や… (2014年10月5日 22時) (レス) id: 9e38736b93 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カンナ | 作成日時：2014年9月27日 23時
